大ピンチや大失敗は、武勇伝や笑い話に変わる 〜あとから振り返れば全てが良き物語

アントレプレナーシップ

あなたに、武勇伝はありますか?

 

武勇伝でなくとも、ピンチや苦労話など、笑い話で話せることはありますか?

 

きっと、みなさんの中にも、一つや二つはあるはずです。

 

え?ない?

そんなはずはありません。

きっと、すぐには思い出せないだけです。

 

自分にとっては何気ない、大したことがない・・・と思っていることも、違う誰かにはとても貴重な体験かもしれません。

想像もしていなかったこと
想定外の結末
衝撃的な出来事
トラブル
大失態
偶然に起きたこと
ア然としたこと・・・

きっと、何かあるでしょう。

その時は、心臓が止まるほどの出来事だったに違いありません。

いろいろなハプニングというものはつきものですが、これが、 武勇伝や笑い話に変わるのは何故でしょうか?

そこには、 ハプニングをなんとか切り抜けようとがんばった自分が、いまここにいる からです。

 

よくがんばった!自分!

 

と思えるから、武勇伝という物語になるのです。

 

「1週間でできる会社のつくりかた」で会社を創業して、カードローンでお金を借りるまでに至った話

 

桃太郎で考える三幕構成でも書きましたが、ドラマにはピンチが必ずあるのです。

「社長だけはやりたくない」と公言していた私がなぜ最初の会社を創業したのか。

それは、

振込口座が個人だとちょっと困るんだよね、、

と、相手の大手企業に言われたことからです。 そして本屋さんに行って、

1週間でできる会社のつくりかた

という本を買って、その通りに作業して1週間で作りました。

作った後のことを何も考えていなかったので、その後にあれよあれよと提出資料やらなんやらきてかなり後悔するのですが・・・(笑)

その後、社長失格という本に出会い、

まさに、自分のことだ。社長失格だわ。。。

と確信して落ち込んだのを覚えています。

本当にどうしようもなくなって、持っているクレジットカードをかき集め、限度額を調べ、渋谷の消費者金融のATMを回りました。あるとき、資金繰りが困難になり月末の給与が払えないことが起きました。

1週間だったら金利ゼロというものや、無担保で貸してくれるところなどにも、新たにカードを作って借りに出かけました。

 

必要金額は300万円。

 

渋谷の風俗がたくさん入る雑居ビルに入り、エレベーターで上がると・・・・そこには10ほどの消費者金融の業者が無人でお金を貸すATMがずらっと並んでいるわけです。 それはスゴイ光景で・・・

自分が別の世界に入っていってしまうような、どこか悪いことをしているような気持ちになりつつ・・・・

でもそんなことはないと言い聞かせながら、出金の操作をしました。 現金を持ってエレベーターから出る時には、

もう、ここへは来たくない・・・

と強く思ったのです。 でも、返済にまた来ることになるのですが、その時は少し慣れている自分がいて

この慣れ感、すごく怖い・・・

と帰りのエレベーターで思ったのを覚えています。  私自身も起業を何社も体験し、そして何十社という会社の起業に携わっています。

そして大失敗も起死回生もたくさん経験しています。

武勇伝のシナリオを描く

その経験を活かして、起業をしようとする人や経営者のお手伝いをしていますが、コンサルタントとかサポートとかお手伝いといったスタンスで仕事をすることはありません。

仲間・相棒という感覚で、一緒に取り組みます。

そして私は、ピンチが訪れその相談を受けている時には、

勝手に、武勇伝のシナリオを描いている

のです。

目の前は、超ピンチで、超ハードルが高いのですが・・・ でも、とりあえず一通りの段取りを話つつも、

これ、武勇伝のネタだねぇ と笑いながら一緒に解決していきます。

私がITベンチャーの社長の時にも、僕より10近く上のお世話になっていた人が役員として一緒に経営をしていました。

世界最大手のIT企業からの出資を受けようとしていた時、その資料づくりは膨大でした。

東京の赤坂で毎晩のように徹夜をしていた時、

Aさん、こんな大変なことに巻き込んで、すいませんねぇ・・・

と話をしたら、

いやいや、こちらこそ、、、、
こんな経験、お金を出してもさせてもらえない。

と笑って返してくれました。 自分も、そんな風に返事を返したいなぁ・・・と、強く思ったのを覚えています。

もしこれが、中途半端な気持ちでやっていたら、きっと武勇伝にさえもならなかったと思います。

とにかく必死で全力を注いだからこそ、思い出も笑えるものになるのでしょう。

いま、ピンチを抱えている人も、いっぱいいると思います。

この経験は、武勇伝に変わる

いま、あなたは物語を書いています。

桃太郎で鬼が出てきてピンチ(桃太郎で考える三幕構成になっている状況です。

でもあなたは、どんなシナリオでも描けるシナリオライターであり、その段取りができるのです。

あきらめないで、いきましょう。

必ず目的地にたどり着けるよう、あらゆる段取りをしていきましょう。

そうして全力で悔いの無いように走り抜ければ、 きっとどこかで良き思い出、そして未来に繋がる体験としてあなたを強くしてくれるはずです。