ミッションの使命感、ビジョンの価値観。
一体どこから生まれるのでしょうか。
すべての企業や団体にある考えや思考の源泉、
それは理念です。
理念と聞くと、何だか難しい感じを受けますが、
理念とは、信念・信条や価値観といって良いでしょう。
我々はどうあるべきか
という精神的な考え方の源です。
この理念からビジョンが生み出されています。
ビジョンの3要素の1つに、信念(正しいと信じる心)があります。
信じる強い価値観のことで、そこには絶対的な信条(信じる事柄)のようなものがあります。
このような信条となりうる根本的なものの考え方が、理念です。
もっとわかりやすくいえば、
志
といっても過言ではないでしょう。
理念より、志のほうがわかりやすいかもしれませんね。
志は個人が持つ信念・価値観を元にした「生き方」のことで、組織や企業の理念は企業に所属する人が持つもつ価値観であるため「行動規範」と言い換えても良いと思います。
厳密には異なりますが、人によって使い方や解釈も異なるので、理念を志と読み替えても良い場合もあります。
このような理念は、精神的なものであり、誰にも見えません。
誰も見えない精神的な理念を活動のゴールに据えても、成果を客観的に判断することができません。
ですから、理念という価値観を、努力すれば叶えられるよう見える姿に置き換えたものがビジョンというわけです。
段取りをするにあたっても、理念の扱いはとても大切です。
段取りをする人にとっての理念(志)は、どのような立ち位置でどのような到達点に、どのようなクオリティで到達するかというプライドのようなものです。
実際に活動をするメンバーにおいては、どのような理念をもって活動をしているのかという点を改めて確認する必要があります。そして、組織が掲げる理念に沿った段取りの段を設定することが望ましいのです。
顧客志向、品質志向、未来志向、現在志向・・・
企業によって持つ理念(価値観)は異なりますので、これらを無視するほど危険な段取りはありません。
段取りは人の行動によって達成されます。
理念から生まれたビジョン、そしてミッションが最適に設定され、個々において自分事として解釈されてこそ、活動に活かされることとなるのです。