Don't think. feel. 違和感こそが大切な情報

メッセージ

感じることを、後回しにしていませんか?

私たちは、知識などの情報を優先するがあまり、感覚的な感情の情報が大切に扱われていないように思います。

think different

この言葉は、とても好きです。
小さな差を見出すことは、仕事でも人生でも、とても大切だと思います。

しかし、私たちは、捉え方の癖がついてしまっています。
そして、既知の情報、視覚情報などに、どうしても引っ張られてしまいます。

普段から、feelを大切にしている人がthinkをすると見つけられるものも、feelしていない人がthinkしても、人と同じ違いしか見つけられません。

たとえば、違和感。

ビジネスにおいて、私はこの違和感という情報は、最も大切な情報であり、スキルでもあると思います。

ITバブルの頃、私もご多分に漏れずかなりの投資をしていました。
弾けるちょっと前、何かちょっとした違和感を感じて、構えていた瞬間、あっという間に弾けました。
構えていた僕は、かすり傷で済みました。でも、ビジネスでは違和感の構えが甘かったため、手放さないといけない経験もしました。

日本ではこれを、虫の知らせともいいますね。

また、初対面や初回訪問などで、何か違和感という情報が残ることがよくあります。
ほんの小さな出来事なのですが、どこか引っかかる、気になる、そんな違和感を感じるときは、たいていの場合、その後に何かが起こります。

実績もすばらしく、会話の内容もとても素晴らしい。でも、アシスタントの人への指示の言葉遣いや、誰かの話を聞いている時の態度とか、すごく保身的で利己的な発言をしたりとか・・・違和感というフラグが僕に問いを立てます。

これはたまたまなのか
この人の直前に何かがあったからなのか
私だけが感じてしまうのかもしれないものなのか・・・

私はできるだけそれが「偶然でありますように」と祈りながら受けとめています。
でもその違和感を感じる時のほとんどは、偶然ではないし、やっぱりと思ってしまうことがほとんどです。

素晴らしいプレゼンだし、
評価もされているけれど、
この違和感が消えることはないし
微妙な差が時間と共に大きくなっていくんだろうな、と。

thinkでGoでも、feelだとStopだったりします。
経験上、感覚的な違いを修正することはほぼ不可能で、その労力たるや莫大で測ることができません。

結果的に一緒にやることがなかったり、
一緒にやっていても別々の道を歩む時も、
これはたまたまお互いに出会ったタイミングが悪かっただけ。

そんな風に思う、このことも、thinkではなくfeelです。
自分と相手の違いをひとつひとつ並べて考えたところで、
無理にそれを合わせる必要もありませんし、
感じ方の基準が違うので、差を解説しても意味がありません。

僕らは幼少のころから、thinkが大切だと育てられます。

feelは曖昧であるけれども定量化できない膨大な情報を持っています。

そんな膨大な情報をまず自分の感情という定性的なfeel情報として受けとめて、そこからはじめて定量的なthink情報へと変えていくことが大切ですね。

Don’t hinkというと考えることを止めようということになってしまいますが、「まずは、考えるということから入ることをやめよう」ということです。
だから、Feel First なのかもしれません。

ブルースリーも、ヨーダも、Don’t think. feel.(思考を止めて感じろ)、と言っていましたよね。

マインドフルネスも瞑想も、Don’t thinkです。

現代は、きっと考え過ぎて、社会はちょっとおかしくなっているのだと思います。
連鎖、影響など、見えないところのすべての本質は、feelでしか捉えられません。
ですから私は、社会への感性の低下が社会課題を生み出している、そんな捉え方をしています。

ひとりひとり違うセンサーを持っているのですから、そのオリジナルのセンサー(感性)の感度を高めていきたいですね。
ひとりひとりのfeelは、かけがえのない感覚です。
そして、ひとりでは感じられないみんなのfeelが集まれば、きっとひとりひとりも幸せに近づき、社会も近づいていくのではないかと思います。

Don’t think. feel.
Feel First

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