スッキリするのは誰?
ひとは誰も、2つに分けたがります。
きっと、スッキリするからでしょうか。
あなたは女だから、男だから
あなたは大人だから、子どもだから
あなたは日本人だから、外国人だから
でも、分けられたほうは何も変わらない。
むしろ、スッキリしない気持ちが残ります。
思考停止
分けることで、考えることをやめます。
もう分けたんだから。決着がついたのです。
いろいろ考えたくないので、そういうことにしておくのです。
敵と、味方
○か、×か
白黒つけよう
そう、考える必要がなくなります。
一旦決めたら、ハイおしまい。
後で変わっても、決めた時のままです。
グラデーション
では、どこから白でどこから黒でしょうか。
真ん中に線を引けば、左が白で右が黒でしょうか。
○の位置は白?
△の位置は白?
□の位置は?
△から見れば○は白い
□から見れば△も白い
たぶん、すべてはこんなグラデーション。
分けられない。
変わり続ける、前提
今は白でも、後から黒になることもあります。
タイミングで変わる。
どこに立つかで他の色が変わります。
風景が違えば、見えている角度も変わります。
環境が変わる
人のこころも、変化します。
感情が変わる
そもそも、話のはじまりが違って食い違うこともあります。
前提が変わる
前提が変わってしまうと、当然、答えは真反対になることも。
では前提は一致できるのかといえば、難しい。
だから、何も変わっていなくとも、変わったように見える。
変わっているのは相手ではなく、自分の見え方。
あいまいでいこう
ビジネスを、2つの分けて考えてしまうと、ほとんどのことはうまくいかない。
もしかして人生も、そんな計算式のようには、いかない。
曖昧なことは、何とか解消しようと思うことも大切。
でも、1%の曖昧さを0にするのは、相当、難しい。
地球の周りを太陽が回っていることさえ、覆った。
正解が、常に正解ではない。
正解の反対も、正解だ。
正義の戦いが、戦争を生む。
正しいことだけでは、解決しない。
一番大切なのは、
曖昧さを受け入れられるようなココロのやわらかさ。
曖昧がOKであれば、心地良い。
あなたが決めなくても、勝手に決まっていく。
少し、見守っていれば、自然が決めてくれることも多い。
あいまいを許容していこう。