予測不可能な時代の子育て「生きる力の強い子を育てるには?」をテーマに暮らしています。
大人が諦めちゃ、だめだ
「こんな不安な社会に、子どもを産むことが怖い」
先日、テレビで若い学生がこの言葉を発したのを聴いて、とても怖くなりました。
どうやら、
こんな時代を生きる子どもが可哀想だ
とか
こんな社会で子どもを育てる自信がない
ということのようです。
たしかに、大人でさえ不安を感じる時代です。
むしろ、大人の不安が子どもに影響しているのではないかとさえ感じます。
だって、大人の元気がないし、みんな悲観的ですよね。
そりゃ、投票率は下がりますよ。
だって、行動したって、無駄だと思っているからです。
その情報だって、子どもも聞いていますから、無力感を感じているのです。
一方、「これじゃダメだ」と立ち上がる人がたくさんいます。
私もそうした課題意識を持ったひとりとして、何ができるかということをいつも考えて、これまでたくさんの起業をしてきました。
たとえば私がコモンビートという団体を作ったのは18年前。
当時のニート問題など、子どもたちを理解しようとしない大人たちばかり。
みんなが子どものせいにしているなか、20歳そこそこの若者たちと団体を立ち上げました。
今は少子化でそうも言ってられなくなってきましたが、誰かのせいにしていることには変わりがありません。
大人が諦めちゃだめだ。
大人が変わらなければならない。
なぜなら、今の社会を担っているのは、大人なんだから。
警官が高校生に捕まえられるニュースに衝撃を受ける
僕が二十歳のころ、テレビで警官の万引きを高校生が捕まえたというニュースが出ました。
成人式を迎え、「これから大人ですよ」と言われても、全く実感の湧かないなか、このニュースは僕に衝撃を与えます。
自分の中で、大人像が完全に崩れる音が聞こえたのです。
私はすでに起業をして2回目の確定申告の真っ最中。
たしか年収は650万円ほど。
一般的にはもう立派な大人です。
僕は音楽というある意味で実力の世界に居て、憧れるスゴイ大人に囲まれていたのです。
だから、このあまり感じることのなかった感覚を受けてから、見える世界が少し変わってしまったのです。
大人って、もしかして子どもが大きくなっただけなのか?と。
子育てから、学ぶ
私は、小学校6年生男子と3年生の女子の2人の父親です。
子を授かってから生まれてこれまでの13年間。ずっと、子どもをどんな風に育てていくか、そんなことばかりを考え続けてきました。
大人になることが楽しそうだ、そう思える
少なくとも僕は、未来に対して世の中の一般的なほど不安を感じていません。
子育てを、自分の経験にする
たとえば、不況になっても伸びるビジネスはあるし、もしダメでもどうにかなるという楽観的な面さえもあります。
ふり返れば自分はいろいろな幸運の連続で、今があります。
起業や経営も30社経験しているし、いろいろな形で仲間として関わってきた数千人以上の多様な人たちがいて、それぞれに今を楽しく生きぬいています。
きっと大丈夫。
具体的にどうなっていればそう思えるのかは人それぞれです。
子どもに何を身につけさせれば、未来が安泰か?と聞かれたら、きっと誰も応えられないでしょう。
だからとりあえず勉強をさせて、大学に行かせて、大きな企業に就職させようと必死です。
令和になっても、変わっていません。
きっと大丈夫。
そんな風に思えるマインドが、いつでも持つことができれば、社会がどうなろうが、幸せに生きぬいていくことができるはずです。
そこで僕は、自分の子育てでそれを実践しようと思ったのです。
大人が変われば、子どもも社会も未来も変わる
私は、大人になることが楽しみと思える、そんな子どもでした。
特に何かがあったわけじゃないけれど、やっぱり守ってくれるのは大人だし、宇宙にロケットと飛ばすのも大人、音楽をつくって演奏するのも大人でしたから。
そんなに憧れを持つ必要は無いんだけれど、大人になりたくないという思いには至ってほしくないとは思います。
僕は、コモンビートの仲間達と、家族ぐるみで遊ぶことも多いけれど、やっぱり大人が1番楽しそうにしているのが、子供にとって1番良いことだと思うのです。
フェアトレードの仲間たちも、お店などをやっているので、仕事ついでに遊びに連れて行ったりします。
やっぱりカッコいい大人に触れることは、子供にとって良い刺激だと思います。
僕も、そういった大人の1人として、子供たちと一緒に遊ぶようにしています。先日も授業参観で学校に行った時、放課にうUNOをしてるところに混じって遊んでいました。
通学路の途中なので、よく家には誰かが来ているし、野菜も一緒に収穫してお土産にあげたり。
自分の親以外の大人が、子供の目線や距離感を合わせることで、とても大切だと思っています。
誰かを変えるよりも、
自分を変えることの方が、
何よりも早いはずですね。