講演やセミナーなどで、パソコンを机の上に置いて、ガツガツとメモを取る人がいます。
忘れないように
全部を持ち帰りたい
聞き逃しても良いように
後で見られるように
そんな思いからでしょうか。
でもそのメモは、本当に活用されるのでしょうか。
講演やセミナーなどは会議とは違い、議事録のようなメモを取る必要はありません。
メモを取らなければならないようなものは、テキストが配布されていることも多くあります。
セミナーで得られることは、ほんの数えるほどのこと。
それ以外は、いくらメモで記録しても、記憶に残っていません。
それよりも、
1つや2つを、しっかりと深く理解していくことが大切です。
全部をキャッチすることなど無理です。
本を読んで、一字一句を記憶しておくことなど無理なのですから。
パソコンでなくとも、筆記で必死にメモをしている人もいますが、
そんな超大作の議事録、後で見ますか?
ほとんど、見ませんよね。
だって、見てもよくわからないですから。
そもそも話すスピードのものをメモすることなど、不可能なのですから、
全部メモってやろう!というのは、自己満足にすぎません。
どれだけ頑張っても、断片的な内容にしかすぎませんから。
メモに夢中になると、その集中している間の話を聞くことができません。
ですから、メモよりも、話をしている人に集中をして、浴びるように記憶していくのが良いと思います。
話をしている方も、1つのことを色々な角度から話をして、深く理解してもらおうとしていますから、その1つ1つには意味がないことも多いのです。
もしメモを取るなら、単語レベル。
印象に残った単語を書く時間くらいであれば、聞くことを止めなければならない時間も短くて済みます。
単語をいくつかメモして、それを後から見て、わからないようであれば、それだけのことです。
文書をいちいち記録しても、たぶん同じようにわからないのです。
講演をしている方からすると、必死にメモを取ることは止めて欲しいと思います。
きっと、講演者のほとんどは、そう思っているでしょう。
そんなメモより、話を聞いて欲しいんだけど・・・
下向いてないで、こっち見てよ。。。
話をしている側からすると、残念でなりません。
まあ、
ホワイトボードやスライド投影をガツガツとスマホで写真撮られるのも、気分が悪いですが。。。
講演の時に、パソコンを取り出して、バチバチと音を立てながら議事録を取るのは、講演者に対しても周囲に対しても迷惑です。
その行為が本人の記憶に繋がれば良いですが、それもほとんど皆無です。
セミナーはライブです。
本やネットで見る情報とは違い、ライブで得られるものは、もっと全身で感じること。
画面と向き合うより、そのライブ空間を楽しみましょう。
一字一句を記録するより、印象を記憶しましょう。
きっと、その印象は深ければ深いほど、いつか大きく発揮されるはずです。
話や空気感を感じて、感性で記憶しましょう
また、明日もよろしくお願いします!