段取りにおいては、諦めない気持ちは大切です。
段取りは、しつこく、ねばりづよく、諦めないこと ~自分に可能性を感じさせ続ける技術
一方、諦めきれないで、もったいない時間を過ごしてしまったということも、ないわけではありません。
ほぼ確実に実現不可能なこと、無理なことを見極めることも、そのタイミングも難しいですが、とても大切です。
たとえば、イベントをしようと思っていた会場の抽選が外れたとします。
私の活動であれば、ミュージカルの公演会場は抽選ですから、それが外れてしまったとします。
外れたクジを、諦めないで待っていたら?
可能性は、キャンセルくらいしかありませんが、ほぼそれもありえないでしょう。
それでも諦めない、ということが正しいとはあまり思えません。
その間の、新しい可能性にトライするチャンスを失ってしまうかもしれません。
実際には、諦める段取りというのは、プランBを選ぶことでもあります。
目標を「唯一の選択肢」にすると、無限の可能性を逃してしまう ~プランBは可能性を広げるチャンス
再段取り ~プランBを最高のストーリーにして再出発する
最初からプランBを用意していれば、選択ができるでしょう。
一方、絶対に実現不可能あるいはそれを選択しても本当の目的にならないとわかったときには、スパっと諦めなければなりません。
辞書によると・・・・・
【諦める】 ・・・ 見込がない、仕方が無い、断念
では、諦めるというのはどういう状態なのでしょうか。
人からみれば、
諦めても、選べなくとも、選ばなくとも、そもそも気にかけていなくとも、
見た目は同じです。
でも、何かの感情が繋がりを作っているから、断ち切ることを「諦める」という表現で使うわけです。
それは目にみえないもので、個人的な感情表現の1つです。
ではこんなことを考えてみましょう。
捨てる と 落とす
の違いは何でしょうか?
あなたの大切なものを捨てるのには未練があるかもしれませんが、不用意に落としても・・・未練があるかもしれませんが、諦めるしかありません。
つまり、
どうにかなりそうだ
と思っていると、未練があり諦められないので、
どうにもならない
のであれば未練が残りにくいのです。
あるいは、
どうにかなるかもしれないが、実は選ぶほうがリスクがあった
ということがあったらどうでしょうか?
どうしても結婚したい彼だったけど、実は借金があった
とか
どうしても食べたかったものが売り切れていたけれど、違うものを買ったら案外おいしかった
とか。
あるいは、
もっと良い選択があったのに、こだわって諦めきれなかったので、逃してしまった
ということがあったら、とても悔しい思いをするかもしれません。
ですから、
諦めることがポジティブな選択に
なれば、良いのですね。
諦めないことは、他の可能性を諦めていることに。
諦めることは、他の可能性を見つけることに。
諦めないことで、1つのことを突き詰めていく可能性と、諦めて新しい可能性を広げること。
両方ともに、可能性があります。
手放すから、手に入る
息を吐くから、息が吸える
諦めるから、新しい可能性が出る
新しいことを始めるには、離す段取りをする必要があります。
諦めるということが、気持ちを切り替えてポジティブな選択にできれば、諦める(手放す)ことも前向きな選択に切り替えることができるはずです。