スーツが感性を奪う ~平準化させ多様性を認めず主体性を奪う、イノベーションが生まれない環境の象徴

私が高校生の頃から、サラリーマンになりたくなかったことの1つに、

 

スーツを着たくない

 

という理由がありました。

 

 

 

 

暑い季節にスーツを着るというのは、想像するだけ拷問だったのです。

 

当時は、クールビズなんて言葉もありません。

 

真夏に暑い季節、高校生ながらにその姿を見て、可哀想に思いました。

 

黒っぽくて暑そうなジャケット姿もそうですが、加えて首を絞めているネクタイ。

 

これもまた、私には耐えられない首輪のよう(大変失礼)に見えて仕方がありませんでした。

 

 

(私の高校生の感覚だったので、ストレートに書きましたが、今はそこまでは思っていませんが・・・)

 

 

そんな私は高校生を卒業し上京、3ヶ月ほどした18歳で起業し、スーツと通勤電車のない暮らしになりました。

 

アメリカンバイクと、革ジャン姿で、都内を走り回っていました。

 

 

24歳で会社を創業し、28歳で上場会社から投資を受け、東京の赤坂で投資先の会社社長を集めてミーティングをしていた時も、やっぱり革ジャン。

(しかもハーレーの刺繍入り、さらに金髪でロン毛・・・)

 

さすがに思い返せば、私以外の30人ほどの社長や役員はスーツだったので、

 

ハーレーの刺繍入りの革ジャンじゃなく、
ジャケット位は着ておいたほうが良かったんじゃないか?

 

そんな気はしますが、私にはその姿が普段着だったので、いつも通りにしていただけでした。

 

あえて奇をてらって着ていってやろうということでもありません。

 

 

そんな私も、さすがに少し気にしてしまって、

 

それなりの服に着替えていったほうが良いんでしょうか・・・・

 

と事前にメールをしましたが、

 

中島君はそのままでいい。何も変える必要はない。

 

というメールが返ってきました。

 

 

いまやその会社は売上2400億円。

 

私の会社に投資をし役員になっていただいたお二人は、今や会長と社長。

 

この話は1998年頃、この社長さん(当時は社長ではありませんでした)が、そんなメールをしてくれたのでした。

 

その10後、人材採用や育成の会社を起業することになります。

 

さすがに革ジャンではなくなり、金髪ではなくなります。

 

企業の人事や教育の方と話をすることも増え、活動の早い事業になったので満員電車にも乗ることが増えました。

 

会社の業態や見た目、当時の役員にもお願いをされ、スーツを着ることになります。

 

私にとってスーツは作業着と割り切っていました。

 

格安の店で買い、当時は2着しか持っていませんでした。

(2着セットだったので。)

 

いろいろな人から、

 

あれ?中島君もスーツ着るようになったの?

 

なんて、からかわれるので、

 

あ、これ、コスプレです。

 

と、自虐的な返答をしていました。

 

 

でも、毎日着ていると、人はだんだん心理状態が変わってきます。

 

何日か着るようになると、このスーツという作業着は、とても楽になってきます。

 

まるで学校の制服です。

ちょっと懐かしさも感じます。

 

組み合わせも何もありませんので、思考を使う必要がありませんでした。

 

何も考えずに着ればそれなりの姿になるのですから。

 

 

そして、その姿をすることが多くなってから、自分というものが消えていきました。

 

 

私も多くの会社の方々とお会いしますが、スーツ姿の人は区別がつきにくいです。

 

それでもとてもスーツの人は多いので、見分けはつくのですが、印象に残りにくいです。

 

そんな私も、スーツのひとの一人になっていくのが、手に取るように感じました。

 

スーツという姿が、どこか自分を制限するようになってきました。

 

見た目が横並びの姿の中で、特異性を出して良いのか、躊躇するようになってきました。

 

そうやって、だんだん自分が消えていくことに気づいたのです。

 

 

そして、

 

スーツが暗に強要される仕事はもうやめよう

 

と決意しました。

 

感性を養う

多様性を育む

創造性を大切にする

 

そんな人材育成は続けています。

 

参加する人は、できるだけスーツで参加しないようにお願いをしています。

 

 

 

毎日着る服は、季節や天候、気分で毎日の服の組み合わせを考える必要があります。

 

なかなか大変ですが、その大変な思考を毎日やっているのとそうでないのでは、感性への刺激が全く変わっていきます。

 

スーツが感性を奪うと思いますが、スーツを着ている人の感性がないということではありません。

 

スーツやネクタイを毎日替えて楽しんでいる公務員の方にも出会い、環境を楽しんでいる感性豊かな方も知っています。

 

また、女性のほうが毎日の美容や化粧、洋服やアクセサリーのコーディネートなど、男性よりもずっと日々の中で感性を使っている機会が多いですよね。

 

 

スーツそのものが、感性を鈍らせる悪者ではありません。

 

スーツは、スーツでしかない。

 

スーツも、コーディネートの1つであれば良いとは思います。

 

私も、お葬式は喪服かスーツで参加しますし。

 

 

でも、

 

暗にスーツを強要しする会社、そして社会

平準化させ多様性を認めない環境

 

がま
だ多く残っています。

 

感性の存在を忘れ

感性を発揮しづらい環境に諦め

感性を使うことが億劫になる

 

そして、

 

主体性を奪い

アイデンティティーを奪い

個人の感性を奪う

 

スーツがすべての原因ではないにしろ、スーツがその悪循環を象徴している気がします。

 

日本にイノベーションを生ませない環境

その象徴がスーツ

 

とさえ感じます。

 

スーツがこういった閉鎖的な状態の象徴じゃないかと、思います。

 

これまでの、真面目でコツコツな日本でいくんだ!という国家戦略なら、それも良いでしょう。

 

でも、そうじゃないなら、もっと個性や感性を大切にする環境があって良いと思います。

 

スーツがその全てを奪うわけではないでしょうが、そうしたものを奪う象徴的な存在のような感じを受けます。

 

 

私がスーツを着たときに、学校の制服のような懐かしさを感じたのを思い出せば、

 

学校の制服から、スーツのような個性や感性を奪う環境が始まっているのでは?

 

そんな感じさえします。

 

 

 

いや、スーツと感性は、関係がない

 

という意見もあると思います。

 

そういう考えの人もきっと居るはずです。

 

でも、そうでない人も居ます。

 

でもスーツと関係がないと感じる人は、きっとスーツでなければ、更に感性が発揮されるのではないでしょうか。

 

だからこそ、すべての人がスーツを着て個性を消し、感性を奪われる必要もないと思います。

 

 

 

最近では、企業もかなり柔軟になってきたように思います。

 

スーツが当たり前の業界もまだまだありますが、どんどん変わってきています。

 

これから企業や仕事を選ぶ人も、

 

感性を大切にできる環境で仕事を選ぶという基準で仕事を選ぶ

 

ことも大切だと思うのです。

 

この記事はいかがでしたか?

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