予測』の意味
予測(よそく)とは。
大辞林 第三版の解説
よそく【予測】( 名 ) スル
将来の出来事や状態を前もっておしはかること。また,その内容。 「米の収穫高を-する」 「 -がはずれる」
「おしはかる」とは、知っていることをもとにして、推測すること。
つまり、予測とは、
将来の出来事や状態を前もって、知っていることを元にして、推測すること
になります。
予め(あらかじめ)、推測しておく
ですから、
予測
となります。
段取りにおける『予測』
まさに段取りとは、予測。
行き当たりバッタリで良いこともありますが、困ることも多くあります。
ですから、その場になってから何かをするのではなく、あらかじめ起こりそうなことを想像しておくことが必要です。
推測といっても、予測を使う場合にはある程度の根拠や精度を求められます。
だいたい、このくらいだろう
だいたい、こうなるだろう
たぶん、そうなるはずだ
このような予測の発言には、意志や根拠があって出されている感じをうけますよね。
予測ができないとは?
これはつまり、現在の知識では推測することができない、情報が足りなかったということなのでしょう。
ですから、予測が甘いと言われた時には、
事前知識が足りなかったせいで、推測する内容や精度が低かった
と解釈するのが適切なのでしょう。
情報収集の甘差について見直してみましょう。
情報や根拠のない(甘い)予測は、勘や当てずっぽう、酷い言い方だとデタラメなんて言われかねません。
予測の言葉の使い方
予測とは測れるものに使われます。
たとえば、渋滞の予測。
渋滞は道路の状況や時間帯、過去の実績から推測することができるので、
何時頃このあたりで渋滞が起きる
と予測することができるのでしょう。
また、地震の予測、景気の予測、経済の予測、株価の予測なども、予測が使われます。
そのほか、戦略を予測する、相手の動向を予測する、流れを予測するなど、試合や勝負事などでも使われることが多くあります。
なお、予測とは測れるものなので、
宝くじを予測する
という使い方にはなりませんね。
自分の意志や知識ではどうすることもできないものには予測という言葉は使わないということです。
未来は予測できない!
などと使いますね。
予測の精度を高める
予測の精度を高めるためには、情報の精度の高さがポイントになります。
情報の量や質が高く、必要なものが集まっていれば、予測の精度が上がり、当たる可能性が高くなります。
段取りにおいても、情報収集はとても重要な作業の1つです。
誰からどんな情報を集めたら、精度の高い予測ができるか?
どのような方法でその情報から予測を導き出すのか?
段取りにおいてとても重要なポイントとなります。
そんなの経験じゃないとできないのでは?
もちろん経験も必要ですが、経験も一つの情報です。
ただ、経験を頼りにだけしても予測が当たるとは限りません。
その経験はレアなものかもしれませんし、時代に合わないかもしれません。
したがって、ある情報だけでなく、必要な情報を集め、分析して予測をするのが適切です。
予測という言葉には、それを受け取る側も期待を込めています。
その期待との差を出来るだけ縮めることも、段取りで行っていくことの一つになります。