30歳の時、ピラミッドを見ました。
当時の私は、一番最初の会社を創業し、インターネットバブルに飲まれ、その会社を3つの事業に割って2つを売却し、その1つに私が組み込まれて合併した会社で、初めて雇用されました。(半年で役員になったのでほんの短い間ですが。。。)
私にとって全力でやってきたことが、突然なくなってしまったことで、心に何かポッカリと穴が空いてしまったような状態でした。
ピラミッドを見るくらいの衝撃がないと
未来を描くことなんてできない
ある日そんなことを思い立ち、地球一周の旅に出ることにしました。
そして訪れたエジプトのギザにあるピラミッド。
それは言葉では表せないほどの巨大な建造物でした。
遠くから見ると三角形ですが、四角錐の頂点に向かう斜面は、階段状の石が積み上げられていてデコボコです。
近くで見るとその石の高さは、およそ1.2メートル。
とても巨大な石です。
もはや階段とは呼べないほどの石です。
これは階段ではなく塀に近いものです。
これを階段と呼ぶなら、通常の
6倍の高さはあるので、身長が10メートルほど必要になります。
身長が180センチの僕は、さすがにこの階段を登るには、1つ1つを全力でよじ登ることしかできません。
(むろん、実際には登ってはいけませんよ。)
さて、あなたの段取りの階段ですが、
こんなピラミッドのような巨大な階段を設定してはいないでしょうか?
のぼれないような高さの階段です。
まるで壁のような階段です。
上るというより、登るですね。。。
あなたがその階段を登れないかどうかは私にはわかりません。
相当なジャンプ力があるのかもしれません。
でも、その階段を登るのはかなり大変じゃないででしょうか。
もし登ったとしても、次の階段を登る体力はありますか?
よく見れば、何かいろいろ持ち物がたくさんあるようで、それを背負っては登れないようなので、置いてから登るようですが・・・
それを置いたとしたら、登った階段から引き上げられないんじゃないでしょうか。
・・・もはや階段と言うよりもアスレチックです。
それも、
スーツで家中の荷物を背負いながら、とても短時間でクリアしなければならないアスレチックのようです。
アスレチックなことが楽しい時もありますよね。
でも、どうでしょうか。
アスレチックが好きな人は、これまでにもきっとアスレチックをしています。
その階段やアスレチックは楽しめますか?
もし楽しんでいたなら、結果よりも、アスレチックを楽しんでいないでしょうか?
もし楽しめたなら、目的よりも、アスレチックをした過程が楽しかったのかもしれません。
普通は、そのアスレチックはあまり楽しめないものです。
時々はアスレチックも必要です。
でも、ピラミッドのように、すべての階段がアスレチックでは、疲れてしまいます。
あなたの段取りはどうでしょうか?
どのような高さの段を設定していますか?
急いでいるのはわかります。焦る気持ちは分かります。
でも、
その段は登れる階段ですか?それともアスレチックの塀でしょうか?
ちゃんと現状にあった階段の設定が必要です。
まずは、お金を稼ぐことが優先まずは、体調整えることが優先まずは、育児や介護が優先
何かを背負ったままでは、アスレチックもできません。
無理に大きな階段を上ろうとすると自分に負担がかかり、大きな怪我になりかねません。
怪我をして段取りが止まってしまうほうが、大きなロスです。
イチローが現在も活躍しているのは、怪我が少ないからだと言われています。
怪我が怖くては何もできませんが、わざわざ怪我に向かっていく必要はありません。
アスレチックも時々はいいです。必要です。
でも、それはイザ!という時に発揮できるよう段取りをしておきたいものです。
毎日をアスレチックで過ごしたり、ピラミッドを登るのは無謀です。
無理するくらいの負荷の段がどんなものであるかを見極めながら、
あなたに合った段を取っていきましょう。