カーナビは、なぜ道(ルート)を示せるのか?
段取りを直感的に理解するために、日常で私たちが利用しているもので置き換えてゆきたいと思います。
その1つがカーナビ。
その昔、カーナビというものが無い時代は、地図を片手に運転していたものです。
わが家にも、日本全国地図という分厚い辞書のような本がありました・・・
本当にすべての道が載っているのか不安ですが。。。。
カーナビは、私たちを目的地まで段取りよく連れて行ってくれる便利な装置ですね。
渋滞や速度などを把握し、
目的地までの時間などを計算しながら、
まがる信号の位置など・・・
必要なことを順次指示をしガイド(段取り)してくれます。
そんなカーナビですが、
それは、目的地(ゴール)を設定したから?
はい、それも大切なことの1つですが、もう1つ重要なことがあります。
カーナビというのは、GPSと呼ばれる衛星を使った位置を特定する仕組みがあります。
車の位置を衛星と通信して把握するのです。
そうです、つまり、
現在地を知っている
ということです。
現在地と方角がわからない、壊れたカーナビ
残念ながら私の車は、エンジンをかけてからGPS(衛星)をキャッチするまでにかなりの時間を要します。
ですから、今いる場所が全く違う場所を示しています。
そして、車が向いている方角もデタラメなので、車が走り始めると、道のない地図のとんでもない方向に車が走り始めます。
どんどん家を貫通していきます・・・
そして数分すると、ようやく衛星をキャッチし、通常の道を走り始めます。
このことからわかるのは、
いくら目的地を設定し、ルートが表示されたとしても、
現在地を間違えると目的地にはたどり着かない
カーナビのない時代の地図も一緒です。
まず最初にすることは、現在地の把握です。
どこのページの地図を見たら良いか?
これ、一番大切ですよね。
目的地の地図を見たところで意味がありません。
分厚い地図本の中から現在地を探すのはとても難しかったのですが、現代のカーナビはそれを簡単にやってくれます。
そして車が向いている方位もすぐに把握してくれます。
段取りは、ルート検索
ルート
とは、
点 と 点 を繋いだ 線
のことです。
カーナビでいえば、
現在地 と 目的地 を繋いだ線が ルート
です。
現在地がいい加減であれば、繋いだ線には意味がありません。
段取りも同じです。
現状が把握できていなければ、目的地に到達することができません。
前提が異なっていれば、目的は達成できません。
方向性が不明であれば、全く違った場所に向いて進み、戻らなくてはならなくなります。
何を優先するかがわからなければ、道順も変わってきます。
このように私たちの段取り(ルート)は、カーナビに置き換えることができます。
カーナビはどのように、誘導していますか?
次の交差点を右折です。
あと300メートル先を左方向です。
まもなく高速です。料金は800円です。
左車線を走行ください。
今度、車を運転したり同乗した時に、
カーナビが私たちをどのように目的地まで段取りしてくれているか?
という視点でどのように段取りをしているか見てみてください。
カーナビからも段取りが学べることがたくさんあるはずです。
私たちの段取りは、ナビ(ナビゲーション)です。
段取りは運転手ではなく、ナビゲーションという立場・役割だ
ということを理解すれば、段取りが、
運転手をうまく誘導することがミッション
であるということも理解できるのではないでしょうか。
さあ、あなたも今日からカーナビのように、自分自身のナビをしてみてください。
ぜひ目的地まで段取りよく、あなた自身を誘導してあげていきましょう。