①料理を作る時、まず最初に何を考えますか? ~何をするにも、最初は現状把握から。

段取りの技術

料理をつくる前に考えること

料理(調理)に段取りはつきものですね。

料理(調理) から段取りをなくすことなんて、、、想像もできませんね。

料理を毎日作っている人は、知らず知らずのうちに段取りが出来ているのです。

 

そう、料理人は、段取り人。

 

そんな私は、料理(調理)が大好きです。
(おいしいかどうかは別として・・・)

何か作ることが好きなので、料理も工作のようなものに感じます。

テンポやリズムの良い料理は、食べている人に美味しい以上の満足を与えてくれるでしょう。
ということで、料理を作る過程から、段取りについて考えてみたいと思います。

 

現状把握の大切さ

 

どんな食事を作ろうか?

そう考えた時に、まず最初にすることは何でしょうか?

いろいろありますが・・・まずすることは、現状の把握です。

 

料理に現状の把握が必要なの?

 

そうなんです。

でも、料理を作る人はまずその現状把握を自然にやっているのです。

 

料理という段取りも、一番大切なことは現状把握。

 

どんな食事を作るにも、現状把握を間違えると、作った料理を食べてもらえなかったり、美味しくなかったりして、作った甲斐がありません。

では、どんなことを考えて料理を始めるのでしょうか。
いくつかの視点で考えることを分けてみました。

現状把握する、5つの項目

●材料という視点
食べたいものを作るための材料
いまある材料から食事を作りたい
食べた(摂取した)ほうが良い材料
旬の食材
●食べる人の視点
いつ食べるのか
どこで食べるのか
誰が誰と何人で食べるのか
何が好みか、何が嫌いか、何が食べられないか
直前から昨日あたりまでで、何を食べたか
何を食べたがっているか
体調・空腹はどのような状態か
どんな目的か
●調理の視点
調理道具の種類
設備の種類
調味料の種類
調理をして良い環境か
調理の難易度、自分の技術
調理の時間
●食事をする環境の視点
食器は揃っているか
どんな場所で食べるか(屋外、室内など)
テーブルなどの設備の状態
食べるために使える時間
●食事後の視点
食べた後の片付けはできるか
食べた後の用事は何があるのか
次の食事のための準備でしておくこと

どうですか?

料理をしている人にとっては、どれも「そうそう!」と思うような視点ですよね。
相手のことをイロイロ考えることが多いですね。

(食べるだけの人!作る人はいろいろ考えているんですよ~!)

家で作るという前提であれば、調理道具は心配ないかもしれません。
でも、
うちに缶切りはあったかなぁ・・
とか、コルクの栓抜きなど、特殊な食材を使う場合にはそれも考えなければなりませんよね。

他人の家で料理をすることになったら考えることもあれば、山でバーベキューをする時に考える視点もありますよね。

料理を作る人は、こうした段取りのためのファーストステップである

料理をする前の現状把握

を必ずしてから料理を始めるのです。

料理も生活も仕事同じ!現状把握を当てはめてみる

これは、生活でも仕事でも同じです。

先ほどのリストは、仕事の段取りでも同じです。

材料は何に当たりますか?
食べる人とは誰ですか?
調理とは何を示していますか?
食事環境とは何に当たりますか?
食事後とはどんな状況ですか?

 

仕事に置き換えるとどうでしょうか?

 

これまでの経緯
これからする仕事の対象者
その仕事の方法
仕事環境や状況
仕事の達成後の行動

 

自分が食べるために料理をすることもありますが、大抵の場合には他人が食べることも考慮して料理を作っていることでしょう。

仕事も自分のためというよりも、他人のためにやっていることの方が多いのです。

 

仕事を始めるまえに、まずは一呼吸して、あたりを見渡してみましょう。

そして今置かれている状況、これまでの経緯、そしていまある状態。

そうした現状把握をしてから進んでも、遅くはありません。

 

何事も、まずは、現状把握

 

 

②レシピはただの参考書。調理の段取り「ガイドブック」 ~それは誰かが考えたレシピ。だから、その人の好みで分量が書かれている。
レシピ通り作っても、美味しいとは限らない 料理(調理)をする人が段取りをする時にまず最初に考えることに、材料、食べる人、調理、食事環境、食事後などの視点がありますが、実際の調理の段取りにおいても考える事が多くあります。 レシピ本などで書かれ...