1年後に花を咲かせるために、土づくりから始める 〜明日、すぐに花は咲かない

アントレプレナーシップ

2022年の活動記録ダイジェストは事業の報告でしたが、その裏側で僕は新しい未来に向けてプランを立てていました。

新しい年から目標を立てていく人にとって、人生の転換期を迎える人にとって、何かの参考になれば嬉しいです。

居心地の良い「コンフォートゾーン」から抜け出す

7月に50歳を迎えました。人生100年時代と言われるなかでは折り返し地点。
心やカラダの変化、子どもの成長や時間の使い方が変わってきた中で、これからの50年のキャリアを考え始めました。

一番最初に思ったことは、これまでの50年をアテにしてはいけない、ということです。

人間の最も優れている能力は、環境適応だと思います。
でもその適応能力こそが、変化を嫌う原因をつくることになるのです。

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。」
「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」
「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。」
「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。」
「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
(マザー・テレサの言葉)

「心が変われば、態度が変わる。」
「態度が変われば、行動が変わる。」
「行動が変われば、習慣が変わる。」
「習慣が変われば、人格が変わる。」
「人格が変われば、運命が変わる。」
「運命が変われば、人生が変わる。」
(ヒンズー教の教え)

ビジネスをライフワークとして生きていく者として、現在地がわからなくなるというのは致命的です。
慣れというものは、恐ろしい。
どれだけ意識をしていても、経験が成長の邪魔をします。

だからまず、そのコンフォートゾーンから出ようと決めました。

コンフォートゾーンとは、文字通り「居心地のいい場所」という意味です。結論を先に言えば、居心地のいい場所に居続けると人間は成長しません。
私たちがビジネスをして行くうえでは、3つのゾーンがあると言われています。1つ目がコンフォートゾーン、2つ目がラーニングゾーン、3つ目がパニックゾーンです。これらは、元GEのノエル・ティシーさんによって整理されたコンセプトです。

花を咲かせるように、プランをつくる(時間と段階を設定する)

2022年7月から1年をかけた自身の再構築プランは、3ヶ月毎(Q:クオーター:四半期)のマイルストーンやKPIを立てます。

明日、突然花は咲きません。

私は長年、畑で野菜づくりをしているのですが、変化や成長は、時間と段階があって、植物を育てるのと似ています。

Q1 (2022/7-9):現在地の確認 <土づくり>
Q2 (2022/10-12):選択肢の発見 <種蒔き>
Q3 (2023/1-3):次のステージを選ぶ <間引き>
Q4(2023/4-6):次のステージへの準備 <蕾>

時間と段階をつくることは、とても大切なことです。
あまり無理で詳細なプランをつくっても、結局、達成されません。
3ヶ月毎x4回に区切ること、それぞれの段階のゴールを定めることがちょうど良いスピードだと思います。

1年かけて、撒いた種の花を咲かせるイメージです。

この2022年12月末~元旦は、昨年7月から1年をかけた変化の折り返し地点になります。

Q1 :種蒔きは、まず土作りから(歩く前に、現在地の確認をする)

種を蒔く場所がどんな土なのかはとても大切です。
砂のような場所に撒いても、日陰に撒いても、芽がでても育ちません。
一般的に土作りは2週間から1ヶ月。今回は3ヶ月くらいの時間です。
種を蒔きたい気持ちを抑えて、土づくりに集中します。

私たちが何かを始めるとき、現在地を知ることは大切です。

必ずといっていいほど、何かを先送りしてきたり、何かを諦めたり、何かを忘れたりしていますよね。私もそんなことばっかり💦

でも、中途半端にしていたことも問題なかった、なんてこともよくあります。それはそれで良いとして、何か心の中に感情として残ってしまいそうなことは、ちゃんと成就させておくことが大切です。

たとえば、「お礼を忘れていた人」「会いたかった人に会う」など、ありますよね。

私の場合のひとつとして、フェアトレードコインは多くの方に共感いただいて、応援してもらっている大切な事業。
これからも長く続けていくためにも時間をちゃんと取って、考え方を整理したくて文書を整えました。

Page not found - フェアトレード・コイン

「後ではできないこと」を探して、やっておくと良いかもしれません。

思い込みのデトックス

そして、自分自身の棚卸しです。

コンフォートゾーンを抜けるためには、ラーニングゾーンで楽しさがある一方で、パニックゾーンに達すると、苦しくなってきます。

次に進みたい気持ちを抑えて、習慣や慣れ、安心や安全、いろいろな思い込みのデトックスをします。
外側に広がる、広い世界と未来を感じ、それを信じて。

私は、ずっと事業を作り続け、起業家の支援に全力を投じていたので、自分のことに向きあえていませんでした。
それを整理するために、生まれてから今日までのことを書き出し整理をしました。

いろいろと発見できることがたくさん。
忘れていたこと、諦めていたこと、いつか…と思っていたことなど、いっぱい出てきますよね。

そこで、発信も兼ねて古くから手つかずになっていたnoteを再開。
プロフィールを書きなおしてみました。

連続起業家のジェットコースター的プロフィール(ダイジェスト版)|中島 幸志/感性で育まれる社会を共につくる
いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。 私は、18歳で起業し、30社の起業と経営を経験してきました。 そんな私の生まれてから現在に至るまでのダイジェストを紹介させていただきます。(2023/10/30 udpate) 自然で...

ギフトエコノミー勉強会を始めたのも、お金や経済への思い込みを外すためです。

Gift Economy | ギフトでめぐるWell-beingな経済循環:ギフトエコノミージャパン
ギフトでめぐるWell-beingな経済循環:ギフトエコノミージャパン

学び直しは、自分で作らないとできない

経験をすることで、知っていることの応用でいろいろなことができてしまうようになります。
注意されることも、アドバイスを受けることも少なくなると、自分で習う側の環境をつくらないと、新しいことが入ってきません。

自分を再構築しようにも、自分の知っていることの範囲では、できないこともあります。でも何とかやってしまう自分がいます。
自分のキャリアも、知っていることの延長でしか語れなくなり広がりがありません。

みなさんにもそんな経験ありますか?
いつも同じような人と出会い、いつも同じ本を読む…楽しいのですが、刺激は少ないですよね。

ですから、自分のやってきたことを、これからの若者や社会に活かすためには、ちゃんとまとめる必要があると感じ、大学院を受検することにしまひた。
無事合格し、春から50歳で大学院生をはじめることにしました。

Q2 :種蒔き(選択肢をつくるための発信)

さあ、いよいよ種蒔きです。
自分の可能性の選択肢をつくる、というフェーズです。

選択肢をつくるアイデアのひとつは、本を読むこと。

大量の本を読みました。何冊読んだだろうか・・・

あと、発信は大切ですね。

選択肢をつくる、といいますが、選択肢は相手に作ってもらうもの。

共感してくれる相手がいなければ、ビジネスは成り立ちません。

ですから、何もせず黙っていても、誰かが察してくれるわけではない。
かといって、何も準備もせず発信してもネタ切れします。
だから棚卸しが必要なのです。

私の場合、noteを書き始めて、自分のHPをつくり、プロフィールをアップデートしていきました。
最初はなかなか反応もありませんが、11月頃からちょっとづつ届きはじめてました。

そして、12月の東京のセミナーは応募が300人。

アンケートもすごい嬉しいものばかりでした😭

いままで何十回もイベントに参加しましたが、内容が一番心に響きました。
お話を伺ううちに、どの事業も確信とご自身の特技・スキルを使って着実に育てていらっしゃることがわかり、本当に素晴らしいと思いました。
真の起業家の方だと思いました。
登り坂の40代で、敢えて首都圏を離れて、収入半分、支出半分にしたというご決断も大変素晴らしいです。
ガチの起業家・社会起業家のお話を聞くことがあまりないのでとても貴重でした。

前後して、いろいろな講演などのオファーをいただくようになりました。
そして遂に、長年、先送りしてきた本の執筆のためのネタづくりもかなり進んできました。
2023年は、必ず本を出したいと思っています。

この半年は正直しんどい時期もありました。
でも、諦めそうになったときに、発信をして、それに応えてくれる本当に多くの人たちが繫がりを作ってくれて、そして少しづつ道が見え始めました。

本当にありがとうございます。
人は、誰もひとりでは、何もできない、そういうことも強く感じた2022年でした。

そして、後半に向けて

前半の半年が過ぎ2023年1月。
1年後のゴールイメージが少し見えてきました。

種蒔きしたものが少しづつ芽を出し始めています。

何を残して何を止めるのかという選択をしていくことが、栽培でいうところの間引きです。

たくさんの芽が出たからといって、全部を追うと共倒れになります。
土の中の水分量や栄養、育つための空間など、ちゃんと育つためには環境が必要です。

私たちの時間は有限です。体力も気力も。
特に50代になると30代のころのようにはいきません。まだまだ子どもも小学生ですし、色々なことをやり過ぎると、時間だけがなくなっていき、すべてが中途半端な結果になります。

ですから僕がいつも起業で伝えているのは、選択と集中、そして一点突破です。
今は、自分に言い聞かせています。

選択できるような状態にすること、そして可能性に集中をして、ちゃんと花を咲かせること。

1つの花が咲けば、次の花が咲くと、信じています。

 

ぜひみなさんの計画の参考になればと思います。
一緒にプランを実現していきましょう。