共感起業大全 誕生ストーリー② 公園で歩いて書いた30万字

アントレプレナーシップ

共感起業大全 誕生ストーリー①はじまりの日からのつづき

さあ、書くぞ。

実は、これまでに本を2冊書いている。
雑誌や新聞の連載をしていたこともあれば、研修教材やテキスト、企画書なども無数に作ってきた。

だから文書を書くことは苦ではないのだが、今回は少し違う。
自分の想いが書けるということ。
さあ、どうやって書こうか。

すでに出版している知人に聞いたら、話をしたことをライターに書き起こしてもらい、自分で校正をいれていくという方法が多かった。
まあ、仕事をしながら本を書くいうのは想像もつかない。
ブログでさえ、毎日書くのが大変なのだから。

でも当時の僕は、リセットをして、本を書くために時間を空けておいたような状態。つまり、全力で書ける時間が用意されている。
だから、一字一句、全部を自分で書こうと決めた。
最初はなんでも、0から全部やってみることが、後に意味を持つことを知っている。

さあ、書くぞ。

ゴールは100日後

僕にとってのゴールは、半年後の7月。
リセットを始めた自身の誕生日の1年後に、出版ができる状態にたどり着きたいという目標を定めていた。

出版社との話では、年末から年始に出せるといいですね、早まる分にはいいですが…という話になっていたが、僕にはそんなに時間が残っていないことは知っていた。

これまでをふり返ると、いろいろな出会いやタイミングで、ビジネスが突然始まってしまうようなことが、とても多い。
実際、リセット期間にも仕事を入れないでおこうと思っていたけれど、まあ、そうもいかないことがある。

人生の後半に向けて、自分が想い描く未来へと向かうためには、この本で次のスタートを切らなければならない。
違うチャンスがあっても、乗らないと決めていた。

そして、全力で走るには、短時間で集中したほうがいい。
長距離は、苦手だ。
実際にはいろいろと時間がかかるだろうから、とりあえず3ヶ月、100日で書いてしまおうと考えた。つまり、目標はGW前に初稿を提出。

つまり、あと100日。

執筆は曲づくりと似ている

でも、実際に書こうとすると、書いてみてわかる壁にぶつかってくる。

すんなり書けるけれど、面白くないもの。
少しだけ書けるけれど、その後が続かないもの。
書いているうちに、話が逸れていくもの。
書いていると、内容とタイトルが乖離してくるもの。
全く書けないもの。

いろいろと進まない状況に、ふと、懐かしさを感じた。

そう、20年前まで、毎日のゆおに音楽を作っていたときの日々。
歌詞をかき、曲をつくり、アレンジをして、レコーディングをする。
あの時と、感覚がとても似ている。

楽しくて、苦しい。
とてもクリエイティブであるが、クオリティも求められる。

そうか、曲を書くように文書をつくればいいのかもしれない。

そこから少し書き方を変えてみることにした。

公園を歩いて、歌を歌うように書く

僕は曲をつくるとき、よく歩いた。
いろいろな場所を、ひたすら歩いていたが、よく公園を歩いていた。
自然の中をしばらく歩くと、自分の中に何かが浮かんでくる。
それは、言葉だったり音だったり、形は問わない。
でも、自分の大切なことだったり、忘れていたことだったり、自分の中にあるいろいろなことがわき出て来る。

当時の僕は、早朝に公園を1時間ほど歩くことが日課になっていた。
思い返せば、そこでいろいろなイメージをメモしながら、歩き続けていた。

もしや、ここ(公園)で書けばいいんじゃないだろうか。

僕はいつも話をしている中から、自分でも考えていなかったような言葉が紡ぎだされる。そして話が終わったとき、正直、何も覚えていない。
「オレ、いま、何を話してた?」
そんなことが多い。
音楽制作も同じで、二度と出てこないフレーズが浮かぶから、音声メモをしていた。

そうか、録音すればいいんだ。

でも今回は音楽ではなく、文字。
iPhoneを片手に、音声入力で変換しながら文書を書く、ということを始めた。

それから毎日、iPhoneにブツブツと話かける怪しい人が、公園を何周もしている状態になる。

入力も正確ではないから、変換をし直したり、文字にすると更に湧いてくることもあるから、それを元に更に入力したり。
ほぼ毎日、僕は歩き続け、話し続け、それを元に修正をかけていくという毎日になった。

季節は変わり、公園には、春がやってきた。
そして項目は200を越え、文字総数が30万字に達しようとしていた。

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