共感起業大全 誕生ストーリー③ 執筆と起業は似ている。読者第一号は…

ライフハック

共感起業大全 誕生ストーリー② 公園で歩いて書いた30万字からのつづき

人生で最もたくさん本を読んだ日々

自分が書きたい内容はあれど、書いたからといって読まれなければ意味がない。
読まれる本、読まれない本とはどんなものなのだろうか。まずは何よりも、すでに出版されている本をトコトン読むことからはじまる。

これは、ビジネスでも同じこと。
すでに存在しているもの、何が支持されているのかを知ることが必要だ。
それらとどう違うのか、なぜ自分が書く必要があるのか、そんなことを思いながらひたすら読む。
この数ヶ月は、人生で一番の数を本を読んだ期間だったに違いない。

Kindle、中古本、図書館…あらゆる方法で関連するような本を探しては読んだ。
社会の関心がどこにあって、どんな価値観が支持されて、どんなタイトルが支持されて、どんなコーナーに置かれているか…
絶対に手に取らない本も、一度は目を通し、何センチもあるような理論本、今の時代とは少し違うことが書かれている古めの本も、本には触れることにした。

毎日200冊以上の新刊が出るという本の世界。
自分がこれから歩こうとしている本のフィールドを知らないと、きっと迷子になる。
僕の本もその1冊にすぎないということを、知っておく必要があった。

本を書くということは、起業と似ている

本を書く過程は、起業とよく似ている。

新しい価値観を定義し、世の中に出していくこと。

これはビジネスコンセプトを作ることと似ている。

その一方で、本がそこそこ売れたところで、作家ではないから本の印税で生活をするものではない。
だから、本をどのように位置づけていくのかも含めて、ビジネスモデルをつくることになる。つまり、自分の仕事や生き方、何をこれから選択しどんな世界を作っていくのかということをデザインすることになる。

自分の頭の中にあるものを出すのだから、誰かに書いてもらうわけにもいかない。
起業の初期段階は、いつもひとりだ。
何かを引用するのも、誰を登場させるかも、すべて自分が決める。
本の推薦者も、出版のお披露目で呼ぶ人も、マーケティングの手法もコピーも、編集者とともに自分が決めなければならない。

つまり、本を書くことさえも、起業そのものだ。
そして書いている本が起業の本。
そう、自分の書いている本で起業をしているようなものであり、自分の書いていることがそのまま自分にとってのガイド本になっていくという不思議な現象だ。

起業支援をしていると出てくる様々な知恵を、自分が本にする。
それを自分が参考にして、本を売ろうとしている。
つまり、自分が読者の第一号になってしまったのだ。
なんとも不思議で、面白い状況だ。

誰かの幸せにつながる本

たくさんの本を読むと、自然と自分の中で基準が明確になってくる。

読みづらい本もあれば、タイトルと中身が違うものもかなりある。
すぐに読めてしまって、すぐに安く売られる本もある。
難し過ぎて、自分向けではないと感じる本もたくさんある。

僕は、どんな本を書きたいのか。
本を通じて、何をしたいのか。

僕にとって執筆は起業そのものであり、音楽を生み出すようにうまれてくる作品でもある。

どれだけの人の支えになり、社会の幸せにつながっていくだろうか。

僕はにとって、関わるすべての活動で必要な価値観だ。
人に強要するつもりはないけれど、自分が関わる仕事や活動には、なくてはならないものでもある。

自分が社会に残していくもので、未来に不安が生まれたり、何かが悪くなることは、可能な限り避けたい。
だから一旦書き上げた本を、その視点から徹底的に見ていくことに、再度時間をたくさん使った。

今を生きる人、そして未来の人が幸せになるように。

もちろんこれは、この本を長い視野をもって売っていきたいということを言ってくれた編集担当者の存在も大きい。普通は、一定数を売れ続けなければ、すぐに絶版が決まってしまう。本もまるでファストファッションのようだ。
今回、こんな素敵な編集担当者さんに巡り会えたのも、私にとって幸運だった。

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つづき

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