タカラトミーが発売しているプラレール。
たかが玩具と言ってしまえばそれまでですが、私はこのプラレールがあったからこそ、段取りが身につくための基礎ができたと思っています。
プラレールというとただの電車好きのように思われますが、プラモデルには様々な学びの要素が詰まっています。
知育玩具というカテゴリーには含まれませんが、すごい知育玩具だと思います。
プラレールは、青色の線路を繋げて、そこに電車を走らせる玩具(オモチャ)です。
基本は、円をつくって、そこを周回させることから始まります。
大人にとって簡単なことも、子どもにはそんな単純なものではありません。
カーブレールは、1周が8等分されています。
これを組み合わせて円をつくります。
もうおわかりかと思いますが、
プラレールは、パズルです。
凸と凹を組み合わせると、形になるのです。
そして、円を、楕円にします。
このように直線レールを入れて、
円の形を元に、直線とカーブとを作って楕円にするというパズル
です。
そしてこのパズルは、単に形の遊びではないのです。
自分の作った形で、遊べる
のです。
パズルは組み上げても眺めるだけですが、そこに電車を走らせられるのです。
そこに電車を走らせることで、
円は繋がっているから、戻ってくる
ということを感覚で身につけられるのです。
円が途切れていたら戻らない、ということです。
これは、循環という考え方です。
社会において、循環という考え方を学ぶことを、理論的にはわかっても、感覚で身につけることはあまりできません。
パズルの要素は、直線レールにもあります。
直線レールにもいろいろあります。
こんな風に、
足し算やかけ算、割り算の元になる考え方
が身につきます。
理論的なことを、感覚的に身につけられる
のです。
これって、本当にスゴイことだと思うのです。
そして、単線も複線にすることで、電車の進行方向を交互に走らせたり、競争させることができます。
また、複線にすると、周の内側は早く、外側は遅いということもわかります。
算数であり、理科の要素がありますよね。
勾配もつけることによって、電車が上る時に遅くなったり下る時に早くなったりします。
理科の要素ですよね。
走らせる電車にも、新旧があります。
石炭で走らせるものから、時速300キロで走る新幹線、最近ではリニアもあります。
時代(時間)感覚があったり、昔のことを知れたりします。
また、走る電車の形状を見ながら、早い電車の形状から感じることがあります。
社会だったり理科だったりする要素もありますよね。
レールにはポイントがあったり、踏切があったり、橋があったりします。
情景では、駅があったりトンネルがあったりもします。
家の中を電車が巡り、全部の電車を繋げてみたり、長すぎてカーブで倒れてみたり、早すぎて倒れてみたりしながら、
なぜだろう?
どうやったらできるのだろう?
そんなことを考え続けながら、試行錯誤する機会なのです。
こんなものをつくりたい
早く動かしたい
そんな完成図からパーツを見て創り上げていくことは、段取りの基本です。
どうやったらうまくいくかを工夫しながら、そして想像もしないパーツを見つけて、想像以上のものを作り上げる。
そしてそこを使って、電車を走らせて遊べるというのは、知育玩具以上の体験や感動をも得られる、スーパー玩具だと思います。
私自身は、このプラレールで遊び尽くしたからこそ、今の段取り思考が身についただと確信しています。
妹も一緒になって遊んでいますし、これは男子だから女子だからというものでもないと思います。
たかが玩具、されど玩具。
どのように遊ばせるかで、ただの玩具にもなれば、教育や学習にも変わるものだと思います。
ぜひ、あなたの家にもプラレールを。笑
(タカラトミーの回し者ではありません。笑)