子どもの頃、雪が降るのは楽しみなイベント。
早く積もらないかなぁと、ワクワクしながら寝て、銀世界になった朝にはハイテンションで外に。
平野部に住んでいる私には、雪は珍しいもの、貴重なプレゼント。
でも大人になったら、雪は嬉しく…迎えられなくなる。
むしろ厄介に思えることさえ。
寒い
靴が汚れる
電車が遅れる
滑ったら危ない
畑や木々の植物が心配だ
雨になるから傘が…
あんなに待ち焦がれていた雪なのに、一年に何度も降らないのに…むしろ、厄介者。
少し「考える」のを止めて「感じる」ことへ意識を向けて雪を眺める。
普段の景色があっという間に白く覆われて、まるでマジック。
雪といってもその時々で湿っぽさも違う。サラサラだったりずっしりしてたり…一言で雪と言っても、同じ雪は降らない。
思考を止める。
雪を受け入れる。
いまこの子たちと雪で一緒に遊んだ思い出。
自分にも記憶にある子どもの頃の雪の思い出。
一緒に遊んだから生まれた/生まれる思い出たち。
頭で考える雪から、
触って感じる雪に。
雪国に住む人、仮設住宅に住む人、路上生活者、障害を持つ人や高齢者の移動、今日出張の仕事の人…
「考える」よりも「感じる」ことで繋がる広がり。
雪は次第に雨に。
あっという間に、覆われた銀世界は元どおりに。
一瞬のスペシャルな時間。
永遠に変えられる特別な体験。
考える前に、感じてみよう。
何気なく過ぎてしまうことなく、きっとそれは、ステキな記憶に変わるはずだから。