完成品では、元の姿と変化の過程を想像できない

子育て

日々の生活では、完成品を買うことが多い。

元の姿を見ることなく、加工後/調理後の姿だけを目にする。

元の姿…材料が何であるのかは知識でわかっていても、その姿が変わっていく過程を知らないことも多い。
野菜や肉も、元の姿は一部だったりもする。
形を全く変えてしまうものもある。

正月に出会う餅。

餅というと、最近では小分けに入った1つ1つの切り餅に触れることが多い。
餅の扱いにくさを全て解消された、素晴らしい商品だ。
でもその「扱いにくさ」に触れる機会も減ったし、もち米が徐々に餅になっていく過程を眺めることも少なくなった。

その餅を手でちぎり、きな粉や餡子と一緒に食べる。
鏡餅も作ってみる。
つきたての餅を手でとる感触。

完成品からは、想像ができないが、一度でも経験があれば、想像ができる。
杵と臼で餅をつく体験も、もちろん貴重だ。

ホームベーカリーだって最近はできる。
すぐに完成品を手にとってしまうが、できる環境は色々と整っている。

私たちは、いつも頭で考えてしまう。
やっても結果ばかりを比較して、やろうとしない。
考えることが、感じることを止めてしまう。

感じてみよう。
きっと考えも深く広がる。

理屈よりももっと素晴らしいことを知ることができ、想像力は膨らむはずだ。