「トヨタのカイゼン/段取り」~トヨタはどこまでやっているのか?カイゼンと段取りは同じなのか?

 

段取りといえば、トヨタの段取りが有名ですね。

 

私が段取りのことを話すると、必ずといっていいほど、トヨタの段取りの話がでてきます。

 

当初私は知らなかったので、聞いてから私も本を買って読みました。

 

世界では改善をカイゼンと呼び、ミスなく、無駄なく、精度を高めて突き詰めるための技術が凝縮されています。

 

日本人の技術力の高さを垣間見ることができます。

トヨタのカイゼンに関する本が多数出ていますが、それを読む中で、少し疑問を持つことも出てきました。

 

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私はプリウスに乗っていますが、それまではスポーツカーにも乗っていたこともあり、プリウスを試乗する前はあまり買う気がありませんでした。

 

しかし試乗してからすっかり、プリウスが好きになり、それから10年近く乗っています。

 

エンジンを切って停車をしている車内の静かさは、とても斬新でした。

 

そんなトヨタは、プリウスだけでなく水素自動車を作ったりして、自動車業界にイノベーションを起こしているわけです。

 

開発は、カイゼンの先にあるものではない・・・のでは?

 

カイゼンとは逆の世界も存在しなければ、革新的な成長もできないはずです。

 

昔、私が経営参画していた人材育成の会社でも、トヨタさんの人材育成をお手伝いしていたことがありました。

 

やはりそこでもカイゼンというテーマはあたものの、世間で言われているような形では出てこなかったのです。

 

そんな疑問をトヨタで勤務している人に聞いたところ、モヤモヤが解決しました。

 

いわゆるカイゼンとは、生産現場で行われていること。
特に開発などでは、改善をすることはあっても無駄をなくすということが目的ではない。
トヨタ自身は、カイゼン云々と言っていない。OBの著書がほとんど。

 

ですよね~・・・

 

でも、トヨタの看板方式やカイゼンと聞くと、トヨタの会社全体でガチガチに実施しているようなルールのようにさえ見えます。

 

カイゼンですべてが解決するかのような本のタイトルも、また、生産以外でも応用できるといった著書も、本を売るためのタイトルや著者の解釈にすぎないのです。

 

 

私が考える段取りも、トヨタの段取りを知っている人からみれば、カイゼンのように捉えられることがあります。

 

また、多くの段取り本も、そうした無駄なく効率的にするための手法ばかりです。

 

段取りというのは、最高の状態を作り出すための方法であり、マイナスを潰していくための対処法ではないと思います。

 

もちろん日々の中で、創意工夫によって改善を繰り返していくことは必要です。

 

また日本人はそれが得意だとも言われています。

 

しかし、いま置かれている経済環境、ビジネスにおいては、そうした改善だけでは生き残れる時代ではありません。

 

トヨタのカンバン方式、カイゼンを採用すればトヨタのようになれるか?と言われれば、そうではないのです。

 

トヨタのカンバン方式、カイゼンも、プロセス・イノベーション(画期的な生産管理工程)ではありますが、プロダクト・イノベーション(画期的な製品を作る革新的な方法)ではありません。

 

改善というのは0に戻すための手法であって、
0を1にするものではない

 

ですから、創造とは対極にあるものです。

 

カイゼンでは無駄は悪ですが、創造・革新では無駄が種になることも多いのですから。

 

 

カイゼンに限りませんが、手法は使う場所をよく考えていく必要がありますね。

 

 

 

 

 


 


 

 

 

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