ストーリーができたら、それに具体的なビジュアル(見える形)にするための作業に移ります。
ストーリーを具体的に見せられるように組み立てられたものを、
シナリオ
といいます。
よく聞く言葉ですが、別名で脚本とも呼ばれ、映画やテレビなどではシナリオ、舞台では台本と呼ばれます。
多少の書き方や表現方法などは異なりますが、すべて同じことをいっています。
そのシナリオに書かれているのは次のようなものです。
配役
セリフ
人物の動き
場面の構成
シナリオは台本ですから、それをみればその場面を作ることができるのです。
ですから、具体的な指示書、設計図のようなものです。
なお、シナリオや脚本というと、具体的な記述手法がありますが、その説明は段取りなど私たちの生活や仕事ではあまり活きません。
シナリオというものが持っている要素を活かして、ストーリーをシナリオに落としていくことをしましょう。
ストーリーとシナリオの違いは何でしょうか?
簡単にいえば、ストーリーを具体的に指示したものがシナリオなので、
登場人物を設定したり、その人に台詞をつけたり、身振りや動きをつけたり、場面設定をしたり分けることがシナリオの役割
です。
情景が浮かぶような構成を書くことがシナリオです。
シナリオは具体的な指示書であり、台本であるので、
シーンの設定
登場人物の設定
動き
台詞
場面の構成、設定
などが、箇条書きで書かれています。
ですから、小説のような、情景を想像させるようなものや、長い文書ではありません。
また、ストーリーが基本なので、全体の流れや構造を変えるものでもありません。
実際の場面を作る役割として、シナリオ(台詞)の指示で場面を作ることができます。
たとえば、ストーリーが面白くても、シナリオが面白くなかったら、伝わりません。
もちろん、シナリオの作り方によって場面1つ1つが変わってきますので、どのようなシナリオを作るのかというのは重要です。
段取りに置き換えてみましょう。
段取りというのは、いってみれば、
大きく描いたストーリーにそって作るシナリオ
です。
もちろん、ストーリーを作るのも段取りの1つになることもありますが、作られたストーリーであってもそのエンディングまでたどり着くのが段取りです。
その場面ごとにのシナリオを常に書き換えて、思い描くストーリーに持っていくのです。
登場人物 = 関係者
台詞 = 発言、意見
動き = 具体的な作業、影響
場面設定 = 順調や危機など
シナリオの1つ1つを目の前のことに置き換えてみると、ピッタリと当てはまります。
ストーリーが意図されたものかそうでないかは別として、目の前で起こっているすべてのシーンには台本(ストーリー)があると考えるのです。
段取りの語源が舞台の1つのシーンや幕、段のことを言います。
つまり、段取りはシナリオを作るということなのです。
段取りによってこのストーリーが変えられ、次のシーンが決まっていくのです。
段取り屋は、シナリオライター
ともいえるでしょう。
目の前に起こっていること、それを段取りしていくことは、シナリオ(台本)を書いていくことです。
どんなシナリオで、どんな場面をつくり、エンディングを迎えるかは、あなた次第です。