毎日のリズムを刻む、ドラムとベース担当

段取りの技術

ドラムとライブ

なんで、それに燃えることができるの?

段取りをしている人は、こういう質問を受けることがありますよね。

でも、段取りをしている人は、そんな燃えるスキルを持っているのです。

段取りの出来る人には、常にプロフェッショナルさを持ち合わせています。
裏方と呼ばれることに、ある種の誇りを持っています。
他人から見れば作業に見えることも、プロ意識を持って取り組めば、重大なミッション(使命)に変わります。
そんな姿勢(意識)を作れる人は、それこそがライフスキル(生きていくための大切な能力)なのだと思います。

もちろん目的あっての段取りです。
しかし、そこで戦う相手は、自分です。
誰かから評価を受けることも嬉しいですが、それ以上に、
自分を納得させられるのか
自分の求めていた質で達成できるのか

というところが重要です。
とにかく目的に達成できれば良いなどとは思っていません。
だからこそ、こだわりや想いも強くなります。
どうしても技術志向になりがちですが、目的とのギャップをどう妥協していくのかも、葛藤の1つです。
自分が許せる妥協点を見つける、そんなことが裏方の美学なのかもしれません。

若い頃にバンドを組むと、人気があるのはボーカルとギターです。
ドラムとベースはあまり人気がありません。
立ち位置でも目立つ/目立たないというのもありますが、それ以上に、
見る人からの評価を受けやすいから
という点もあるでしょう。
カッコイイ、ステキ、、、という、わかりやすい評価を簡単に受けることができます。(もちろん逆もありますが・・・)
ベースやドラムは、そもそも立ち位置からあまり動きませんし、目立ったパフォーマンスもさほどありません。
紹介された時に、「少し芸を魅せる」ことはあっても、普段は全体の進行役であるリズム担当です。
でも、たとえアカペラであっても、ベースやリズム担当がいるからこそ、きちんとしたテンポで進むのです。

ベースやドラムが裏方であっても、玄人からはきちんとした評価を受けます。
私はバンドでボーカルをしていましたが、そのうちキーボードになりました。
現在の仕事では、ほとんどドラムやベース担当といってもいいでしょう。
コトがきちんと運ぶように、心地良いリズムを刻んでいくことに使命を感じています。
ちょっと速めてみたり、ちょっと遅くしてみたり、強めて見たり弱めてみたり・・・
演じる人とそれを見ているお客さん、そして全体の雰囲気を見ながら、良い状態を見極めます。

日常はライブです。

止まらない時間の中で、常に変化し続ける環境と共に、いろいろなリズムを奏でる毎日の生活。
一定のテンポで進む日々は、きっとないのでしょう。
時にはゆっくりと、時にはスキップしながら、楽しいリズムを刻んでいきたいものです。

段取りはリズム。

自分らしいリズムで、楽しい毎日を過ごしましょう。