老後って、何ですか?
人生100年時代、ライフシフトという本が流行ってますね。
立ち読みしましたが、いろいろと考えさせられる人もいますよね。
読んで欲しい!という人の顔も浮かんできました。
私はその本を見て、「そうだよね〜うんうん。。。」という感覚でした。
どんな時代に生きているか実感のない人は、読んで見てもいいかもしれませんよ。
先日、生命保険の話をしてました。
必ず出てくる話は、老後です。
。。。。で、老後って何ですか?
年老いてからの後、という意味なのですが、それって何歳のいつなのでしょうか。
一般的には、もう仕事をしない引退した後のような使い方が多いようですが、そもそも引退ってするのでしょうか。
私にとって仕事は楽しいもので、やめるつもりもありませんが。。。。
生きている時間は、仕事もプライベートも、生活も自分の人生も、すべてが混同しているので、区分けができません。
こんな生き方の話は、私が行う講演でもメインで出てきます。
ライフシフトの本にあったような3ステージの話も、昔からよくしています。
シリアルな、人生の3ステージ
現代の常識となっているこの3ステージでは、44年近い時間が労働に充てられます。
この44年の労働が苦しい時間であれば、そこから抜け出すために「ガマン」をすることになります。
やっと65歳…引退をしてゆっくりしたい、という気持ちになるもの無理がありません。
でも、人生の半分以上を「ガマン」しているのは辛いですよね。
しかも44年の間に、10年以上は子育てがあります。
それが終わったと思ったら、介護です。
自分たちが生きていくこと、そして老後が不安で「しがみついていくのが必死」な状況で、子育てや介護にまで気持ちもお金も余裕が生まれません。
また、ストレスと残業、接待や飲み会などで、心も身体もボロボロになって、退職金というお金だけを渡されたところで、遊ぶ気力は残っているのでしょうか。
私は、30歳で地球一周をし、22カ国を回っていますが、未だ、イタリアには行けていません。
老後にイタリアに行くのと、今年イタリアに行くのでは、楽しみ方がまるで違うと思います。
あるシニア旅行会社の人が言ってました。
老後までガマンして待ったところで、胃も弱り、足も弱り、その上、これからの老後のお金が心配で、ぱーっと使うことなんて誰もやらない。
「もっと早く来ておけばよかった」
みんなが口々に言うそうです。
私はこのような3ステージを、これまでに一度も想像したことがありません。
でも現代を生きる大人は、みんながこんな「ガマンの3ステージ」がベースになっています。
でも、老後がある時代は来るのでしょうか。
引退をしたところで、退職金はあるのでしょうか。
それを目当てにあと何年あと何年・・・・と44年ガマンをして、あとちょっとというところで会社が破綻したり外資系に買収されたりして、消えてしまうことすらあります。
私たちが親から教えてもらった3ステージの世界は、もう私たちの未来にはないのです。
引退というのは、本当に動けなくなった時に初めて起こることじゃないかと思いますが、それは私自身が自分の意識がなくなった時だと思います。
私は25年近く前の18歳で起業しました。
それからいろいろな仕事をしてきましたが、その時の自分の状況に応じて、この3ステージをシリアル(直列)ではなくパラレル(並列)に捉えて、うまくバランスを取っています。
パラレルな、人生の3ステージ
私が実践し提案しているのは、こんなパラレルライフです。
シリアル(直列)ではなくパラレル(並列)に全てのステージを行き来できるようにする人生設計です。
仮に自分ができなくとも、これから社会に出る子供たちには、こんな自由な人生で楽しんでほしいと思います。
お楽しみは、老後にとっておけますか?
人生100年時代といっても、
明日死ぬかもしれませんよ。
病気や怪我で行けないかもしれません。
若い時に楽しめるようなこともできません。
であれば、若い時にやっておくしかないのです。
いま、
やっておくしかないのです。
人生は一度きりです。
「いや、毎年ハワイに行ってるから、楽しんでいるよ」
そんな人も居ますが、
収入も時間も精神的にも、ギリギリな生活の上にそんな無理をしたら、本当に破綻しませんか?
旦那さんがそれに苦しんで鬱になった人を、何人も見ています。。。。
数日の家族でのハワイ旅行という現実逃避は、車が買えるような出費です。
その出費ためにまた働く…抑制と解放を繰り返すわけですね。
時々、私も閑散期に行くことがありますが。。。
ハワイに毎年行かなくても、日々に充実した暮らしができれば、日常からの逃避は必要ありません。
子どもはすぐに大きくなってしまいます。
子どもも小さい頃は大変ですが、無条件に楽しい時間です。
これを書いている今も、目の前で子どもが遊んでいます。
今の時間を楽しみながら生きていく
今の時間を楽しみながら生きていく、そんな風にシフトすることは、いつでも誰でもできます。
でも、いろいろな常識/既成概念、見栄や変化を嫌う心が私たちを苦しめています。
人生の3ステージも、
就職という常識も、
都会で住まなければ稼げないという仕事も、
今さら変えられないという考えも、
全ては、幻想です。
ふと、周りを見渡してください。
いろいろな生き方をしている人はたくさんいます。
誰もがサラリーマンで、44年もガマンしている人ばかりではありません。
あの人だからできる?できた?
そんなことはありません。
まずは、自分の感性に気づいてみましょう。
そして感性に問いかけてみましょう。
感性が喜ぶ人生について、少しづつ考えはじめてみましょう。
きっと、もっと、自然に自由な人生があるはずです。