みなさんは、毎日を演出していますか?
演出!?
演出というのは舞台やドラマのことで、自分には関係のないことだと思っていませんか?
演出というと「大げさな芝居、演技」のようなイメージを持つ人も多いと思います。
悲しくないのに、涙を流せる役者の芝居
こう言われると、演出というのは悪いことのように思えてしまいます。
だから、演出というと、嘘をついているような気になって、
自分を偽ってまで、演技なんてしたくない
こんな風に感じる人はいると思います。
実は私も、そう思っていた時期があったので、とってもよくわかります。
演出という言葉の本当の意味を知らなかったので、自分には関係のないものだと思っていました。
でも、、、、
私も含めみなさんは、
日頃から、意識的また無意識に、様々な演出をしている
のです。
私たちは、日々、何かを選んで生きています。
服を選びますよね?
化粧をしますよね?
髪型をセットしますよね?
車を選びますよね?
何かを選択しつづけ、1つ1つに自分の表現があります。
その表現の1つ1つが相互作用をしていき、より効果的な表現となっていきます。
この表現が効果的に見せることが演出なのです。
演出(えんしゅつ)とは、物事を表現するときに、それを効果的に見せること。
またはその役割を担当する者のこと。
(wikiより)
いろいろな辞書を調べましたが、もっともシンプルで的確に書かれているのはwikiでした。
物事を表現するときに、
それを効果的に見せる
演出というのは、表現を効果的に見せることですから、偽ることではありません。
服も、化粧も、髪型も、車も、自分を表現するひとつひとつですが、それには何か自分なりの基準があり、それに基づいて選択し表現しています。
たとえば、ロックが好きだったとします。
革ジャンを着たり
ロンドンガール風メイクをしたり
ちょっと髪を立たせたり
ハーレーやコルベットなどを買ったり
これは一例ですが、いろいろな表現でロックが好きだと演出しているのです。
そして、身なりだけでなく、口調や仕草、歩き方まで変わってきます。
これは演技ではなく自分の中から出てくるもの、まさに演出なのです
あるいは結婚式
結婚式は思いを伝える場。
ウエディングドレスを着て
参加者は正装して
チャペルや神社などの式場で
音楽や歌があり
花束があり…
これもすべて演出の一つですよね。
シンプルで素朴にしたとしても、それも一つの演出です。
思いをどのように表現するか。
効果的に伝えるからこそ、参加する人に感動も伝わるのです。
仕事でもこうした演出は多くなされています。
たとえば、イベントのチラシを制作して人を呼びたいとします。
文字だらけで
要点しか書いていないもの
それでは人は行きたいという気持ちにはなりません。
写真があり
色が使われ
キャッチコピーがあり
文字の大きさも変えて
そんな演出があるからこそ、雰囲気が生まれ、伝えたいことが効果的に伝わるのです。
この時期は、歓送迎会なども多い季節ですね。
ねぎらいの気持ちを表現するために、さまざまな表現がありますよね。
「ありがとう」の一言でも伝わりますが、みんなからの思いが伝わるためにも、様々な演出がなされます。
たとえば、花束の贈呈などもそうですよね。
そこで沸き起こる拍手もそうですよね。
こうした花束や拍手といったものは、思いが伝わるために大切な演出の一つです。
もし、誰も拍手しなかったら・・・?
きっかけを掴んでいる人もいるでしょうし、感動して浸って拍手を忘れている人もいるでしょう。
理由は様々ですが、主催する人は自ら拍手をしはじめるなどして演出を促すこともあります。
こんな風に、目的を達成するための段取りには、様々な演出がセットになります。
段取りにおいて演出はとても重要な要素です。
演出がなされなければ、物事を効果的に進めることもできません。
思っているだけでは、相手に伝わりません。
思いを表現するから、伝わるのです。
そしてそれを効果的に演出することで、感動に変わるのです。
予定どおりの目的達成も大切ですが、それを最大に引き上げることが大切です。
現状で考えられる、最大の到達点
そこに到達するための段取りに、演出は欠かせないものになります。
演出は、嘘をつくものではありません。
効果を最大にするために大切なことなのです。