大地に根を張る
大地に根を張る
私たちの日々にもこんな表現をすることがありますよね。
根を張ることで、しっかりと立つという表現で使われます。
これは、植物の根が大切だということから、人でも表現されているのですね。
植物にとって、根はとても大切な存在です。
「花が咲き、実がつく」仕事も人生も、良い土壌に育つ 【栽培から学ぶ段取り】畑も仕事も生活も人生も土作りという項でも書きましたが、土の状態が花や実の付き方に影響をするということは、土に張っている根の状態が大切だということです。
水や栄養は根から吸収されるので、根が健康で元気でないと育たないということです。
根の張り方は、それぞれに異なる
植物によって、根のはり方が異なります。
浅い根、深い根
広がる根
太い根、毛細血管のような細い根
野菜という点で言えば、根そのものが可食な大根やニンジン、ゴボウなどもあります。
単に根っこといっても、それぞれの植物で必要な根の張り方があります。
たとえばひまわりなどはとても高く伸びるので、根もまっすぐ下に伸びます。
それは、全ての植物の成長と収穫は、それぞれに根のはり方があります。
我々人間も、こう根を張れば良いというものはありません。
それぞれの生き方に合わせて根の張り方があるでしょう。
より広く、網羅的に
より深く、専門的に
より太く、一筋に
より細かく、多才に
みなさんの根はどんな根なのでしょうか。
花の種類によって、根の貼り方は異なります。
仕事や知識、人間関係も、色々なスタイルがあるように、それぞれです。
根の病気
ほとんどの植物は、土の中にある根から養分を吸い上げるので、植物の育ちが悪いというのは、土の問題か根の問題です。
根は、水や、肥料といった物を、適切に吸い上げて、茎から母、そして花から実や種へと、送り届ける役割をしているので、その機能が悪くなると栄養が届かなくなります。
人でいうと、心臓のような働きであり、小腸のような栄養を吸収する働きといえるかもしれません。
植物のとても重要な役割をしているのは、根なのです。
野菜を育てていると、見た目がしっかりしているのに、収穫前に突然倒れてしまうことがあります。
根こぶ病という野菜の病気があります。
これは、根にコブのようなものができて、根がうまく土の中に張らなくなり、そろそろ収穫か。。。という直前で、コテンと倒れる病気です。
アブラナ科の野菜に多いのですが、見た目はしっかりしていても、根が正常に土の中に張られていないのです。
見た目にはとてもよく成長しているのですが実はちゃんと成長していなかったということなのです。
私たちの人間社会でもそういうことってありますよね。
見た目は良くても、根が正常に張られていないと、収穫に至らないのです。
植物は、土の中の根が大切
植物にとって根は、すべてを支える大切な存在です。
地上の見える部分ではなく、土の中に張り巡らされてた根の健康が表面に出てきます。
私たちは、どうしても見える部分にしか目を向けられません。
見た目はもちろん、花や実と言う結果だけを追い求めがちです。
根は、見えない土の中にあるので、普段ではよくわかりません。
良い土壌という環境
元気な根の張れる人
土も根も、両方が健全であってこそ、花が咲き実がなるのです。