やらなきゃならないことから現実逃避してしまう、セルフ・ハンディキャッピングへの3つの対策

やらなきゃならないことから現実逃避してしまう、セルフ・ハンディキャッピングへの3つの対策 ライフスキル

現実逃避、セルフ・ハンディキャッピング

明日がテストだというのに、ついつい部屋の掃除をしたくなる現象の話をしました。

 

これは、セルフ・ハンディキャッピングと呼ばれるもので、

 

セルフ(自分自身に) キャッピング(フタをする)

 

という意味で、

 

できない言い訳を作ってしまう

 

という行動です。

 

二日酔いだから、プレゼンうまくいかないかもなぁ〜

 昨日はぜんぜん寝てないからなぁ〜

今日のオレは本気じゃなかったからなぁ〜

 

セルフ・ハンディキャッピングは、あらゆる方法で

 

「あなたに言い訳をする」ように誘惑

 

してきます。

 

セルフ・ハンディキャッピングで言い訳をしてしまうことは多少誰にでもありますが、ずっと繰り返していると、あらゆることへの言い訳をするのが上手になってしまいます。

 

すると、あらゆることの達成確率が下がってきますので、

 

言い訳の人生、現実逃避の人生で終わります。

 

 

ただ、このセルフ・ハンディキャッピングは私自身も含め、誰にでも起こる現象です。

 

私自身が行っているセルフ・ハンディキャッピングへの対策を3つご紹介します。

 

 

セルフ・ハンディキャッピングの3つの対策

1.気持ちをはき出す

 

自尊心(プライド)を傷つけないようにするために言い訳をするという行為なので、その自尊心に注目をします。

 

私の場合には、やることによって2つの方法をとります。

 

自尊心を煽る

一つは、「私ならできる」と自尊心を煽ることです。

「そもそも、できないはずがない。」

「これは、誰でもできるように、できてきるんだから、できないはずがない。」

「あの人でもできるんだから、自分もできる」

自尊心は「本当は自分はできる」と思いたい気持ちなので、「できないはずがない」と自分を盛り上げることです。

 

自尊心を捨てる

逆に、もう1つは、自尊心を捨てることです。

「どうやったらできるかわからないから、やれることをやってみようと思う」

 「本当はものすごくイヤなんだけど、できることをやろうと思う」

 「いやだけど、これは割り切ってやてみる」

「逃げたいけれど、今回だけ逃げないようにしてみる」

「できないなりに、やってみようと思う」

 

ぶっちゃけつつ、でもやってみる、という流れです。

 

自分の嫌だと思う気持ちにフタをしてしまうので、そもそもフタをしないように出してしまえば、フタをする必要がなくなります。

 

ただし、嫌だという気持ちだけをはき出すよりも、

 

「嫌だけどやる」と、行動する方向に持っていく

 

必要があります。

 

この2つとも、それを人に話するようにしています。

 

人に話をすると、自分の声で自分に話をしているので、自分に言っていることになります。

 

自尊心を煽る場合には、人から「できる」と言ってもらうことです。

 

その時に、「そうだね、できるよね」と言うことです。

謙遜して「いやぁ、そんなことないよ」と言ってはいけません。

 

自尊心を捨てる場合には、人から共感してもらうと良いです。

この時にも、「そうだね」と共感してもらった人に共感で返しましょう。

もちろん「心で違うことを考える」のは禁物です。

 

自作自演で少し恥ずかしい気がするかもしれませんが、実際にはそんなことありません。

 

とても効果的な方法です。

 

2.できることから、はじめてみる

嫌な気持ちは、放っておくとあらゆることを考え始めます。

 

やっても無駄なんじゃないか いまさらやっても、何も変わらない

 

妄想が私たちの行動を止めます。

 

特に、「しなければならないこと」を優先すると、自分にとってのハードルが高いので、諦める可能性も高くなります。

 

ですから、「しなければならないこと」よりも、「できること」から始めるのが良いでしょう。

 

少しでも行動を起こせば、何となく流れに乗っていくことができます。

 

たとえば、読まなければならない本があれば、その本だけを持って環境を変えてみましょう。

 

誘惑が他にない場所で、成果を求めずとりあえず本を読み切るのです。

 

あるいは、

簡単な問題だけをとりあえず解いてみる とりあえず、5分だけ作業をしてみる パソコンを使わず、手で書いてみる

など、とにかく手を動かしたり行動を少しの間だけ続けてみるのです。

 

すると、嫌な気持ちが遠のいていくので、妄想は遠のいていきます。

 

それすらできない場合には、少し散歩でもして歩きましょう。

 

こうい場合に、感情と向き合うと良いことはありません。

 

感情を遮って、何か行動をすることが大切です。

 

早朝に物事が進むのは、起きたばかりで感情があまり動かないためです。

 

感情を少しでも遠ざけて、少しでも物事が進むと、自己肯定感が生まれてきて良い気持ちが乗ってきます。

 

3.過酷な状況をつくる

忙しい人ほど成果が上がり、時間のある人ほど成果がでないものです。

 

忙しい人はなぜ成果が上がるかというと、時間が決まっているのでその時間を無駄にできないからです。

 

自尊心は、自分の能力への過信です。

 

自分には能力がある 自分は優れている

 

と思いたいので
、現状の環境が甘いという言い訳をしてしまうのです。

 

ですから、本当に時間がない状況に追い込めば、それを乗り越える原動力が生まれます。

 

私が子育てをしながら大学の勉強ができたのも、本当に時間が限られていたからです。

 

子どもを苦労して寝かしても、次にいつ起こされるかわからない

 

という状況なので、

 

次に起きる前にこの本を読んでしまわなければ・・・

 

という追い込められた状況でした。

 

むしろ、

こんな過酷な環境でやっている 自分ってすごい

という、(ある種の)勘違いが更に自尊心を高めるのです。

 

雨の土砂降りの中を、傘も差さずに歩く

 

やらなきゃならないことから現実逃避してしまう、セルフ・ハンディキャッピングへの3つの対策

 

 

みたいな、まるで、

 

ドラマのような状況に自分を置き、ナルシスト的な想像をして、自尊心を高める

 

のです。

 

過酷な状況ほど成果の出る人は、うまく自分を環境で演出し、気持ちを保っています。

 

言い訳をしている自分も、すこし惨めな気持ちになります。

そのことで、さらに自信を失って、自尊心を守ろうと悪循環が始まってしまうのです。

 

そのスパイラルにはまると、クセになり、繰り返すと性格になっていきます。

 

周囲の人も嫌な気持ちになりますし、言い訳の人生で終えることになります。

 

 

 

今日も、自分の可能性を信じて、なにかできることから少しでも始めてみましょう。