料理の方法を忘れたシェフ ~社長を段取りする

シェフ

自分で段取りしたくともできない。。。

そんな場面がよくあります。

近すぎて、よく見えない

こんなことはありませんか?

たとえば彼氏や彼女、自分の子どもであっても、毎日接しているから変化というものは感じにくいものです。

それは自分自身もです。

時々会う人から、「最近、痩せた?」とか言われても、実感がわかないこともあります。

そして、

自分のことだから、自分が一番わかっていない

と思えることもあります。

自分自身の心の動き、相手からの見え方なども、やはりわかりません。

「普通に」話をしていても、怖いと受け取られることもあります。

なかなか・・・・冷静に、客観的に自分や周囲の状態を把握するということは難しいのです。

段取りにおいて、この現状把握ができないことは致命的です。

自分自身を段取りするのが難しいのは、自分のことがわかっていないのかもしれません。

私が30歳の頃に会社経営をしていたとき、会社をどのようにしていったら良いのかわからなくなったことがありました。

社長なんだから、それじゃ困る

というのは当然の意見ですが、私も会社は2社目。

少しだけわかってきたものの、やはり2社くらいの経験じゃ、社長としては素人だったのかもしれません。

その後、たくさんの経営経験をさせてもらい、そして、いろいろな経営者の方のお手伝いをすることになります。

経営者は、弱いところを見せる相手がいません。

「わからない」といえません。

ですから、どうしても「わかっているフリ」をしなくてはならないのです。

でも実際は、わかっていないのではないのです。

どうしていいのかわからない

というのは、

何をしていいのかわからない

ということではありません。

問題も出ていますし、課題もわかっています。
これからどうするべきかもある程度はわかっていますし、すでに行動も何らか起こしています。

路頭に迷って単にアタフタしているということではありません。

では、何がわからないのでしょうか?

何も策がないのでしょうか?
ゴールがわからなくなったのでしょうか?

いえ、そうではありません。

どのようにして段取りをしていいのかわからなくなった

言い換えれば、

いろいろな材料は揃っているけれど、
料理の方法を忘れてしまったシェフ

というような状態です。

えっと、何から切ればいいのか、何から炒めればいいのか・・・・

いろいろな影響を考えると、手が付けられないということです。

これは、自分自身のことだけに、自分のことがわからなくなった、という状態です。

こういう場合、どうしたらいいのでしょうか。

このような場合、

実際の答えは、すでに自分の中にある

ということです。

なぜなら、段取りの方法を忘れただけであって、ゴールはわかっているからです。

簡単にいえば、

混乱している

のでしょう。

ですから、普段できることもできなくなっているのです。

私もこれまでに、何度か経験がありました。

同じような状態に陥っている経営者のサポートをしてきました。

この状態を解決するためにすることはただ1つ。

社長本人の混乱を解くこと

これを最初にしなければなりません。

本人自身にこれができないのですから、これは第三者がしなければなりません。

つまり、第三者が混乱から脱出するための段取りをすることになります。

段取りの基本は、現状把握。

そしてゴールはすでに本人が持っているわけですから、そのゴール設定を再度確認することになります。

こうして、

1つ1つコーチングのような質問で紐解いていくうちに、現状整理がされ、ゴールとの紐付けができてくると、段取りのできる思考回路が復活してくる

のです。

現状把握もせず解決(ゴール)を提案するような経営コンサルに会社を潰されることがよくあります。

勝手な解釈、勝手な設定、勝手な・・・・

自分で解決したくなる気持ちが出てくることはわかります。

どうしてこんなことで迷っているんだろう?
この人は解決出来るスキルがあるのだろうか?
何か答えを見つけてあげないといけないんだろうか?
自分ならこうするのに・・・

こんな気持ちが湧いてきたとしても、それは現実ではありません。

なぜなら、一時的に混乱しているだけなので、いつもならできているはず、ということです。

一時的に風邪をひいたり怪我をしているので、今はできないんだ、

と考えても良いでしょう。

ですから、少しだけ軌道修正をしてあげれば、すぐに自走できるのです。

何か1つだけ動けば、全体が動き始めるのです。

段取りの忘れたシェフも、

最後の味付けは何でしたか?

と聞くだけで、思考が繋がることもあるのです。

第三者は答えを出せません。

段取りをする人は、答えを持っていません。

答えを持っている人の段取りをするのです。

答えが見つかったような気になりますが、それは勘違いだと思うくらいの方が良いです。

仮にそれが答えになったとしても、偶然だと思った方が良いです。

料理人の手伝いをしても、ほんの一部しか手伝うことはできません。

段取りをする人は、あくまでも相手に尊敬の念を持ち、謙虚な姿勢であるべきだと思います。

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