心が集まる、コミュニティ
2023年は感染症の扱いも変わり、ようやく社会が動き始めますね。
人と人との距離感を保つように促され、簡単に握手もできないし、マスクをとって自由に話すことさえ憚られる時間でした。
そんな中で誰もが気づいたのは、人とのつながり。
自由に人と会ったり話したり、ご飯を食べたり、旅行に行ったりすることができなくなった中で、やっぱり人とのつながりがとても大切だということを誰もが実感した日々でした。
そんな中で、新しい人とのつながりがデザインされ始めています。
言葉で言えば、コミュニティーという言葉になるのかもしれません。
関係性が問われる、コミュニティの属性
実は、僕は昔からコミュニティーが苦手なんです。
コミュニティの違和感・・・自分が作ったところは良いのですが、人のところに入ると、いつもいろいろと居心地が悪いんです。
何だろう…どこか、ラベルをつけられるような、属性をつけられるような、そんな窮屈な感じがします。
あなたは、「こういう人」というタグ付けされることが、僕は特に嫌いなのかもしれません。
もちろん、人とのつながりはとても楽しいです。
安心もしますし、新しいことに出会えたりもします。
だから、集まりや繫がりも好きなのですが、コミュニティに入るか?と言われると。。。うーん、、、という感じです。
人と繫がりたいものの、繫がるとか繫がらないとか、そういった状態の定義が苦手なのかもしれません。
入るとか入らないとか、出るとか出ないとか、そういう線きっちり敷かれているので、自分も周りもどっちにいるのかが気になったりします。
たぶん、それに居心地が悪いんだと思います。
いろいろとこの違和感の元を辿れば、実際のところ僕の中では無所属という感じなんです。
たとえば僕はmフェアトレードのことを熱心にやっているといわれます。
もちろん、素晴らしい仕組みだし、世界じゅうでやっている取り組みとしては素晴らしいなぁと思います。
ですが、フェアトレードに関わる人たちが素敵なので同じ場にいて一緒に活動をしていますが、フェアトレードの活動家ではありません。
だからこそ客観的に見れることもあるし、推進できることもあると思います。共感しファンであることは間違いありません。
誰もが、たとえば家族などの小さなコミュニティから地域など、どこかに属しています。そして、それぞれの顔を持っています。
だから、誰かがどこかに属しているのではなく、たまたたまひとがコミュニティの場に居る、顔を出している、関係づけているということに過ぎないと思うのです。
コミュニティーに入るということも、ずっと入り続けられるかもわかりません。
地域コミュニティだって、引っ越したら変わるわけですよね。
だから出ることもあるし、ちょっと外に出てまた入ってくることもある。
だから、関係性を繋いだり、切ったりするその行為が、僕には心理的負担に感じるのです。
だから、あまり「入る」ということをしないのかもしれません。
ある方からのアドバイスで、ネットワークに入っておいたほうが良いというアドバイスを受けて入りましたが、やっぱりお金を払っているだけで入った気にもなれないし、かといって積極的に参加するには踏み絵が必要そうで・・・出てしまいましたが、出るんですか?と、遠回しに聞かれました。
なんか、この手続きが・・・ね・・・。
賛同してないんじゃなく、お金を払う会員でない、だけなんですよね。
友達も、友達ということを確認することがあんまりないですよね。
つながっているのかいないのか、その曖昧な感じで、お互いにつながっていると勝手に認識していることで、見えないからつながりが保っていたりしますよね。
ちょっと苦手だった人も、時間を置くとお互いに変わるので、仲良くなったりもすることさえあるわけで。
いつも人は変化しているわけだから。
コミュニティから場づくりへ
僕は、この決めない関係性がとても大切だと思うのです。
だから、たぶん僕はコミュニティを作っているわけではなく、場を作っているだけ。
場づくりをして、このへんという境界線のないところで、見える範囲の人といろいろと何かをしているのだと思います。
ちょうど、こんな感じです。
いい感じの距離感で、何となく集まっている。
これはコミュニティではなく、場ですよね。
こういうのがとっても心地良い。
だから、コミュニティづくりより、場づくりのほうが大切だと思います。
何か条件やラベルで繫がっているコミュニティではなく、つながる場。
知らない間に距離があって、時々距離が縮まって、あるときには一緒に何かをして、またね、といってそれぞれの場に戻る。
そんなゆるいつながりがたくさんあればいいのに、と思っています。
コミュニティの運営も場づくりでいろいろと変わってきますよね。
人と人とのつながりも、深い場合も良いし、たくさん繫がっていることも、良いと思います。
心地の良い場がたくさん生まれて、よい繫がりが生まれるといいですね。