価値観とは? – 感と観の違い、見ると観るの違いから理解する

日々の感性

価値感というのは、少し捉えるのが難しいように感じますが、実際にはとてもシンプルです。

価値感というと、ひとりひとりが持っている個人的な価値観があり、そして社会が持っている社会的な価値観とがあります。いわゆる一般常識だったり、文化にも入っているものです。

その価値感の重なった場所に共感が生まれることもあれば、違和感や反感が生まれることもあります。

私たちが社会的な価値感に意識を向けていくなかで、困っている人や、苦しんでいる人、そうした人たちの声に共感し、その代弁者として行動をしていく…それを私は共感起業と名付けています。

みなさんにとって価値感をもっと身近にになるよう、できるだけわかりやすくがんばって書きたいと思います。

価値観の観とは何か

価値観とは、何でしょうか。

「価値+観」なので、シンプルにいえば、価値の捉え方のこと。
様々な経験や知識、考え方によって、価値がある/ないと評価や判断をすることです。

つまり「観」というのは、考え方(思考や認知)といってもいいでしょう。
ですから、学んだりトレーニングすることで、深めたり広げたりできるものです。

価値観には軸があるものの、成長とともに、経験とともに、大きく変わるものでもあるのです。

観と感は、正反対のようなもの

一方で「感」とはどんなものでしょうか。

シンプルにいえば、「感じる」こと。
感覚や感情、感性、そして共感も「感」という漢字が使われます。

ちなみに、価値感という言葉は、本来は存在しません。
でも実際には存在し、イメージすることもできます。実際に価値を感じる要素が強くなっているかもしれません。

「感」とは、受けとめる形で使われ、心の動きを表しています。
あくまでも相手があって、それを受けとめる(受動的な)形で使われます。

ただこの感はとても個人的なもので、比較するようなものでもなく、大切にされるものです。

「直観」と「直感」で考えるとわかりやすいかもしれません。

「直観」は、すでに持っている知識や考え方を省き直接的に理解することで、深く見抜いたり本質的に捉えようという「洞察力」のようなものです。情報をあえて省き、本質的なことを理解しようとすることです。

一方、「直感」は、根拠や理由がなく瞬間的・無意識に生まれる感覚や感情のことです。予感とも言われることがありますが、いずれにしても頭で理解するというニュアンスはありません。

こうしてみると、観と感は、まるで反対と思えるほど違うものです。

観ると見るの違い

観は「観る(みる)」と使われますが、では、「見る」とどう違うのでしょうか。

ざっくり言うと、目で見るもの、頭で観るもの、と表現できるかもしれません。

実際、価値というものは見ることができません。倫理観、世界観、人生観など、目で見えないものに、観るという言葉が使われますね。

とても哲学的な部分も感じますし、とても日本的な言葉だなぁと思います。

価値観に意識を向けること

こうして整理してみると、私たちの価値観は、深めたり広めたりできるものであるということがわかります。

価値観は、変わるのです。
私たちの前提となる情報や知識、経験などによって変わるのですから、情報の受けとめ方を変えれば変わるのです。

そういた意味では、価値観は思い込みでもあります。

パラダイムシフトという言葉があります。
それまでの常識的な物事の捉え方の根底が変わるような体験のことです。

私もこれまでに、幾度となくパラダイムシフトが起こり、価値観が大きく変わってきました。

起業のシーンではこれを、原体験と呼ぶこともあります。

価値観を意識していくことは、とても主体的な選択ですから、自分自身の選択や表現への意志や責任を持つことに繋がります。

私は、すべての人が自分と社会への価値観への意識を持つことで、共感溢れる素敵な社会が生まれると感じています。

ぜひ、価値観を意識を向けて毎日を過ごしてみましょう。