胃の中の消化時間
果物:20~30分
野菜:30~120分
炭水化物:2~3時間
タンパク質:4~5時間
油や脂肪分の高いもの:8~10時間
これを見てどう感じますか?
たとえば、「とんかつ(タンパク質+油)」を食べると、10時間くらいは動きつづけていることになります。
朝7時の朝食、12時の昼食、15時のおやつ、19時の夕食、23時に就寝・・・
3~5時間毎にお腹にどんどん詰め込まれて、就寝とともに消化活動がストップします。
食べるものにもよりますが、前に食べたものが未だ残っているのに次の食事が入ってくるなんてことも十分にあります。
人は一日中、胃を酷使しているのです。
お腹いっぱいは、胃だけでなく腸もいっぱい
お腹いっぱいというと、胃が膨れたような感じをうけます。
でも、「お腹ぽっこり」になってしまうのは、腸にもたくさん溜まっていることもありますよね。
特に便秘がちの人は、胃で消化されたものがどんどん腸に溜まり、腸が詰まっていきます。
胃が消化したものは次に腸へ向かいますが、腸での消化時間は9~24時間ととても長い時間になります。
ですから、胃がスッキリしたとしてもその分が腸移動し、溜まっていくことになります。
胃は「消化のために胃酸を使って食べ物を消化されやすくする役割」をしていますが、
腸は「その食べ物を吸収する役割」になります。
これで、腸が痛くなる原因はわかりますか?
胃の消化が悪いことで、腸で吸収することが難しくなり、腸が痛くなる
= お腹が痛くなる
このような相関関係なのです。
胃酸は年齢と共に減っていきますので、消化の悪いものやよく噛んで食べないと、消化できない状態で腸に溜まっていくことになります。
このように、排泄されるまでの間、毎食の食べ物が腸へと送り込まれていきます。
ですから、胃と同じように腸も休まる時を知らず、ずっと動き続けているのです。