いくら増やせばいいのか?
資産運用は自分には関係がない?
いえいえ、とっても関係があるのです。
お金は持っているだけで価値が減っていきます。
ですから、運用をしないと現状維持ができないのです。
では、資産を減らさないように、どのようにいくら増やせば良いのでしょうか。
まず資産価値の現状維持を目指すとはどういうことなのか?ということです。
たとえば、物価で考えてみましょう。
政府は現在、物価上昇率を前年比2%上昇と位置づけています。
つまり、
100円のものは102万円になる
ということです。
年間500万円を使う場合には510万円、つまり10万円の追加出費となるのです。
また、輸入大国である日本において為替変動も無視できません。
為替変動率はその時々で違いますがこの5年で見てみましょう。
日付 | 円/1ドル | 前年比 |
2010年9月1日 | 84.3853 | |
2011年9月1日 | 76.8375 | 91.1% |
2012年9月1日 | 78.1678 | 101.7% |
2013年9月1日 | 99.2789 | 127.0% |
2014年9月1日 | 107.2442 | 108.0% |
2015年9月1日 | 120.285 | 112.2% |
何を感じますか?
2010年に対して2015年は142%になっているのです。
つまり、
1ドル84円で買えたものが、1ドル120円払わなくてはならなくなったということです。
前年と比較しても、108円のものが120円必要になったということです。
前年比12%増なのです。
今後もこのような上昇を続けるのかわかりませんが、上昇傾向にあることは間違いありません。
5年間の平均が8%像です。
単に金利上昇と物価上昇を合わせると10%になりますが、為替の上昇で物価を上げようとしているので、必ずしも連動しません。
しかし、少なくとも5%以上は価値が変わっていく可能性があるといえます。
何でいくら運用するのが良いのか
物価の上昇と為替の変動。
それぞれにマーケットが存在しています。
物価の上昇に近いのが株の上昇。
景気対策や、給与の上昇などを含めて、企業の業績が上向くという仮定です。
また、為替変動は、外貨を持つということで対応できます。
株はわかりやすい資産運用
株はとてもわかりやすい資産運用です。
なぜわかりやすいのか?
それは、情報が多いからです。
また、扱っている人も多いからです。
景気などは普段の生活をしていても感じやすいですし、テレビでも多く取り上げられています。
新聞や経済誌も多いですので、とにかくわかりやすいというところがポイントです。
外国通貨を持つ
外国のお金を持つというのは、成田で換金するようなイメージでしょうか?
実際には数字が動くだけなので、手元にドル札が来たりはしません。
主に、外国為替としてFXなどもありますが、簡単なものでは外貨預金などもあります。
日本円の価値が下がるのであれば、外貨で持っているのが望ましいということです。
外貨の価値が上がった時点で、日本円に替えれば良いわけです。
どの程度運用すれば成功といえるのか?
どんな資産運用でもそうですが、一般的には年利5%程度と言われています。
1000万円で50万円です。
そんなに?
たったそれだけ?
いろいろと感じることがあると思います。
でも、それを維持するのはなかなか難しいのです。
たった5%が運用できないのです。
一般的に1億円あれば不労収益で生活ができるというのはそこから来ています。
1億円あれば、5%で500万円の運用益を出すことができるからです。
まずは年間で5%を確実に狙うというところを目指すのが良いと思います。