昼ご飯を食べるとぼーっとする
昼ご飯を食べると、眠くなる・・・
そんな経験をしたこと、ありませんか?
私は、朝食で白米を食べると、身体がだるくなり、眠たくなる・・・そんな日々が続いていました。
日本の食事は白米が多いので、朝も昼も夜も、ご飯には白米が出てくることが多いですね。
白米は身体に良いですし、必要な炭水化物も摂ることができます。
しかしその白米が、血糖値を急激に上げてしまい、眠気を引き起こし頭をぼーっとさせてしまうことがあるのです。
眠くさせるものはなに?
白米や砂糖などの糖類は、食べると血液の糖の割合を増やします。
その量が増えると、それを調整するために体内からインスリンが発生され血糖値を下げようとします。
こうして身体は血糖値を調整しています。
このインスリンは休息ホルモンとも言われ、このインスリンの発生が眠気を引き起こします。
お米はデンプンなのでほとんどが糖分に変わります。
ですから、砂糖と摂っていなくとも同じような作用を引き起こすのです。
では、糖類(甘い物)を食べるといつも眠くなるのでしょうか。
決してそうではありません。
ジュースやケーキ、甘いお菓子などで砂糖を摂ると血糖値が急激に上がりインスリンが大量に出ますが、この急激に上がることさえなければ、調整もゆるやかになりインスリンは適度に調整をおこないます。
つまり、急激にインスリンが増えるようにすることで、眠さやだるさを抑えることができるのです。
インスリンの大量放出による弊害
インスリンの大量放出が頻繁になってくると、それを作りだしている膵臓(すいぞう)の機能が限界に達します。
そして、膵臓のインスリンを作る機能が壊れ、作れなくなると、糖尿病という病気になるわけです。
膵臓がインスリンを一旦作れなくなると、二度と作れるようになることがないため、生涯、糖質制限やインスリン注射などを打ち続けることになります。
つまり、白米が食べられず、甘いお菓子も食べられなくなります。
また、膵臓がインスリンを作れたとしても、血糖値を調整するための適度な量を出すという調整機能が働かなくなるため、低血糖症となります。
単に眠くなるくらいであれば良いですが、血糖値が安定しないと精神的な様々な影響を受ける症状が出てきます。
イライラを引き起こしたり、めまいや身体のだるさなどが生じ、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
私は朝食に白米を食べるとその日の調子が悪くなる、ということを、30歳くらいになりようやく発見しました。
朝食に白米を食べるというのは小さい頃からの習慣でしたので、それを疑うことは全くありませんでした。
この習慣への疑いはなかなか難しいので、ぜひ、みなさんにも知ってもらえたらと思います。
白米や砂糖の代わりをどうするのか?
それ以来、私は朝食に白米を食べるのはやめ、昼や夜のご飯には白米の代わりには玄米を食べています。
玄米は血糖値を上げにくい性質があるため、玄米に代えてから調子が悪くなることは一切なくなりました。
また、朝食の白米を食べることもやめた代わりに野菜や果物を食べ、プチ断食をしています。
砂糖の代わりはどうでしょうか?
人工甘味料を使ったものがとても多いですが、様々な悪影響が懸念されています。
その時代に良いとされているものでも、後から悪いとされているものもありますが、いずれにしても甘さを化学的物質で出して舌を騙しているわけですから、身体に良いはずもありません。
糖質で身体を悪くするか、人工甘味料という化学物質で身体を悪くするかを選ぶだけです。
その点、果物はとてもよい形で甘さを感じることができます。
砂糖の糖類と同じように誤解され太ったり血糖値が上がるようなことを言われていますが、果物は血糖値の上昇がとても遅いため、果物・野菜ジュースを摂るようにしています。
もちろん、ジュースやお菓子、砂糖を一切摂らないわけではありません。
血糖値とのつきあい方
甘いものが食べたい!
そんな欲求を抑えるのは難しいかもしれません。
しかし、一日で摂る量を調整したり、一回で摂る量を調整することでずいぶん身体への負担が変わります。
血糖値の調整ができなくなり、甘い物が食べられなくなったり、糖質制限をしなくてはならないというのは避けたいところです。
また、知らない間に血糖値が上昇し不快な気分になることも嫌ですね。
ですからまず、血糖値とはどのようなものなのかを理解し、そして上手につきあうことが必要ですね。
たまに食べるケーキやチョコレートくらいで、膵臓が壊れることはあまりないでしょう。
ですから、時々食べることまでも制限する必要はないと思います。
食べた時に眠くなったり血糖値があがってぼーっとしたら、「あ、血糖値が上がったな」と思えば良いでしょう。
良くないのは、大量に摂り続けてインスリンを出し続け、膵臓を壊すことです。
膵臓をちゃんと休ませるためにも、毎日摂り続けることはやめ、また、量を調整することが必要です。
場合によっては人工甘味料の食べ物で代用しても良いですが、人工甘味料の怖さも十分に理解しておく必要があります。
私は、自分の不調が血糖値から来ているということがわかってから、ずいぶんと楽になりました。
自身でコントロールすることができれば、一日をどう過ごしていくかも計画することができます。
大好きな甘いものが食べられなくなったり、糖質制限をして食事の美味しさが減ってしまうよりも、血糖値のことに気遣っていくだけで、生涯にわたって甘い物や美味しいものが食べられるのです。
ぜひみなさんも、血糖値のことを考える機会にしてはいかがですか?